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■食中酒は当然のように楽しむのです
安全な飲用水が手に入らなかった地域では、余剰穀物や手近な果実のジュースを代用にしていました。

それらを保存しておくと、自然とジュースが発酵した訳で、それを飲んでみると旨い上に、気分も高揚する……これが「はじめ人間ギャートルズ」にも詳しい、お酒の起源です。

ですから世界各国の食文化には、それぞれマッチする酒があり、それらは切っても切れない関係がある。

フレンチやイタリアンの相方にワインを、和食には日本酒をというのは、ごく自然な流れなのです。

■ワインやビールは、日常の酒
もともとアルコールに強い耐性を持つ民族は、ワインやビールをジュース代わりに飲んでいます。

例えば南米で無名サッカー選手を発掘するという、何とも怪しい仕事をしていた知り合いにいわせると、日中、仕事中にビールを飲むのはごく普通のこと。

それは、ヤクザな仕事をしていたからではないか?　と聞いたのですが、それが普通と言い張ります。

まあ、私の経験でもスペインでは日中からビールを飲んでいても、誰も白い目で見ませんでしたから、ラテン系の国々では普通のことなのでしょう。

■食後酒をたしなむというオヤジの楽しみ
仕事中や食事中に普通にアルコールを摂取している連中が、本気で飲むとなるとハードリカー、アルコール度数が高い酒です。

飲みだすのは食事の後、カテゴリーは「食後酒」になりのです。

アルコール度数の低い食中酒を蒸留したものが食後酒。

ワイン文化圏での食後酒はブランデー、ビール文化圏ではウイスキーといった具合。

それ以外にも、世界各地には本気で飲むためのハードリカーが存在しますが、近年は異変が見られるようです。

■プレミアムテキーラが注目されて久しいのです
アメリカ文化圏、特にフロリダやロサンゼルスなど南米文化が色濃い地域では、ハードリカーの代表といえばテキーラというのが最近の風潮。

アメリカの食後酒＝バーボンというイメージがありますが、この手の酒を好むのはどちらかというとアカ抜けない……まるで、トランプ大統領の支持者のような……人たちとみなされてしまう。

日本では罰ゲームで飲まされる酒というイメージがあるテキーラですが「プレミアム」が頭に付くようなものは、口当たりもまろやかで、非常に飲みやすいもの。

バカ騒ぎをするというよりも、じっくりと飲みながら語り合うのに適当な酒と考えられています。

代表的な銘柄は「クエルボ(Jose Cuervo)」、こちらの「1,800」というブランドは高級ライン、日本ではアサヒビールが輸入代理店を務めていますから、日本でも比較的手に入りやすいものです。

■あのサミー・ヘイガーが手掛けるプレミアムテキーラ
また「パトロン」(PATRON)や「エラドゥーラ」(Herradura)も人気を集めているといいますし、いかにもメキシコといった情緒を楽しみたいのならば、「死者の日」を連想させるドクロボトルの「ラ・ティリカ」(La Tilica)などオシャレ、家飲みにもピッタリです。

そして、あの「ヴァン・ヘイレン」にも在籍したサミー・ヘイガー、サイドビジネスにテキーラ「カボ・ワボ」(Cabo Wabo)を造っており大好評、こちらも少量ながら輸入されていますから、万能のWeb通販を使えばカンタンに手に入ります。

食後に強めの酒でまったりしたい、でも雰囲気的にブランデーはちょっと。

そんな場合にテキーラ、なかなかピッタリ来ますよ。

飲み方?　難しいことを考えずに、ゆっくりと舐めてればいい……間違えてもイッキなどは始めないようにしてください。