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日本のパチスロ・パチンコ・ゲーム機業界大手企業の創業者で、1999年には日本の長者番付で1位になったこともある人物（80歳）が、10月17日（月曜日）、羽田発の航空機でマニラ国際空港へ到着した直後に国家警察の航空保安グループによって逮捕された。

逮捕容疑は同人物の名前を冠したマニラ首都圏にある巨大なギャンブルリゾートの経営を巡って、今年の5月31日に起きた暴力的な乗っ取り事件に関与したとのことで、同リゾートでは同人と息子、経営陣との内紛が続いている。

同人は内紛によってフィリピンで告訴されているために、フィリピンに入国すると逮捕される恐れがあると顧問弁護士から忠告を受けていたが、意に介さずフィリピン行きを決行し『老害』との指摘もある。

逮捕されても保釈金1万2000ペソ（約3万円）と、日本の交通違反罰金額程度を払ってすぐに保釈されたが、今回の逮捕歴があると今後同人は『ブラックリスト』に乗って永遠にフィリピンへ入れない可能性もあるが、巨万の富を持つ同人にとって何とでもなる話と高を括っていることが伺える。

同人はマニラのギャンブルリゾートを巡って、フィリピン側からカジノ開設の認可を得るために数百万ドルの賄賂を政府高官に渡したという疑惑もかつてあり、そういった使途不明金を巡って取締役会から追放されたこともある。

しかし、同人側の裁判闘争によって2022年、最高裁で同人の取締役会での地位保全が認められ、復帰を目指していたが受け入れられず今年5月に逮捕容疑となった事件を起こした。

写真はマニラ首都圏にある同人の名前を冠したギャンブルリゾートで総工費2500億円、2016年12月開業、付属するホテルの部屋数は993室。

フィリピンはこの手の巨大なギャンブルリゾートが国策で各地に造られ、現在問題になっているオンラインカジノも急成長し、それに絡んで不法滞在、誘拐、人身売買、マネーロンダリングなど犯罪も多発し、ギャンブルには罪はないが関わる人間が悪いと開き直る人も多い。