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気象庁は10日午前9時ごろ、ベトナム沖で発生した熱帯低気圧をとらえた。

あす以降、台風に発達する可能性があるとして、気象庁が今後の動向を注視している。

気象庁によると、南シナ海で発生した熱帯低気圧の中心気圧は1002ヘクトパスカルで、西北西に向かって時速30キロで進んでいる。

日本付近に影響を及ぼす心配はなさそうだが、あす以降、発達してインドシナ半島に上陸する可能性が高い。

今年は、7月に台風が相次いで８個発生し、7月としては台風の発生数が観測史上、1971年と並んで最も多かったが、その後は8月に5個、9月に4個と、これまで19個の台風が発生している。

気象庁によると、1981年から30年間の平均では、年間で約26個の台風が発生し、このうち約11個が接近、日本への上陸は約3個だという。

台風の発生、接近、上陸が最も多いのが、毎年7月〜10月にかけての今の時期にあたる。

とくに、今年は12年ぶりの黒潮大蛇行が発生しており、紀伊半島から東海沖では黒潮が離岸して、潮位が上昇していることから、沿岸では浸水被害のリスクが高まっており、今後も台風の発生には要注意だ。