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南海トラフ地震、次は「宝永タイプ」？　津波の痕跡から予測
社会

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気象・地震
毎日新聞 2021/5/31 23:05（最終更新 5/31 23:06） 有料記事 885文字
津波避難タワー＝三重県紀北町で2020年1月、下村恵美撮影
津波避難タワー＝三重県紀北町で2020年1月、下村恵美撮影
　西日本の太平洋側で想定されている南海トラフ巨大地震を巡り、過去に沿岸を襲った津波の痕跡の分析から、次に起きるのは江戸時代の1707年に起きた宝永地震と同じタイプのものになる可能性があるとの研究結果を、政府・地震調査委員会委員で産業技術総合研究所名誉リサーチャーの岡村行信氏が5月31日、日本地球惑星科学連合大会で発表した。

　宝永地震は紀伊半島付近で震源断層の破壊が始まり、静岡―高知沖の広範囲が震源域となった南海トラフでは史上最大のマグニチュード（M）8・6とされる超巨大地震。岡村氏は「今後の検証が必要だが、地震のタイプによって将来起きる地震の揺れや津波の高さを推定できる」としている。