●産経報道に負けていないビミョーなニュース
この「沖縄県が観光収入を過大発表」というビミョーなニュースを仕掛けたのが、「沖縄振興に関わる政府関係者」ということだ。
日米関係をなによりも重視せざるを得ない政府の人間からすれば、「基地がなくても沖縄は食っていける」という翁長県政に対してガツンとカウンターを食らわせてやろうと思ってもおかしくない。
さらに言ってしまうと、「沖縄振興に関わる政府関係者」のなかには、沖縄県と翁長知事が行う「観光で潤ってますアピール」を快く思っていない方がたくさんいるのだ。
実はほとんど注目されていないが、昨年12月に沖縄の観光に関して、今回の産経報道と負けず劣らずビミョーなニュースが流れた。
「沖縄がハワイ超え 1〜9月の観光客数、約10万人差 日数や消費額の課題残る」(沖縄タイムス 2017年12月1日)である。
タイトルを見ると、沖縄はあのハワイと肩を並べるほどの国際的な観光地に成長してきているのかと誤解をしてしまうが、これは明らかなミスリードだ。
確かに、記事では昨年1〜9月に沖縄を訪れた観光客は前年同期比8.9%増の711万5500人で同時期にハワイを訪れた観光客701万7300人(同4.9%)を超えたと紹介しているが、沖縄の700万人とハワイの700万人ではその意味するところがまったく違う。
沖縄を訪れている8割近くは日本人で、残りは中国、台湾、香港、韓国というお馴染みの近隣国だが、ハワイは北米からの旅行者は6割で、多種多様な国から外国人観光客が訪れる。しかも、沖縄の場合、日本人は2〜3時間程度で訪れるので、慰安旅行や出張と抱き合わせて観光するような人も少なくない。だが、ハワイの場合はアメリカ西海岸からでも6時間かかる。太平洋のど真ん中の島にわざわざ訪れる700万人と、日、中、台、韓とどこからもアクセスしやすい島に訪れる700万人を比較して「ハワイを超えた!」と騒ぎたてるのは、「過大発表」と言わざるを得ない。
それを如実に示すのが、今回問題になった観光収入だ。
この「沖縄県が観光収入を過大発表」というビミョーなニュースを仕掛けたのが、「沖縄振興に関わる政府関係者」ということだ。
日米関係をなによりも重視せざるを得ない政府の人間からすれば、「基地がなくても沖縄は食っていける」という翁長県政に対してガツンとカウンターを食らわせてやろうと思ってもおかしくない。
さらに言ってしまうと、「沖縄振興に関わる政府関係者」のなかには、沖縄県と翁長知事が行う「観光で潤ってますアピール」を快く思っていない方がたくさんいるのだ。
実はほとんど注目されていないが、昨年12月に沖縄の観光に関して、今回の産経報道と負けず劣らずビミョーなニュースが流れた。
「沖縄がハワイ超え 1〜9月の観光客数、約10万人差 日数や消費額の課題残る」(沖縄タイムス 2017年12月1日)である。
タイトルを見ると、沖縄はあのハワイと肩を並べるほどの国際的な観光地に成長してきているのかと誤解をしてしまうが、これは明らかなミスリードだ。
確かに、記事では昨年1〜9月に沖縄を訪れた観光客は前年同期比8.9%増の711万5500人で同時期にハワイを訪れた観光客701万7300人(同4.9%)を超えたと紹介しているが、沖縄の700万人とハワイの700万人ではその意味するところがまったく違う。
沖縄を訪れている8割近くは日本人で、残りは中国、台湾、香港、韓国というお馴染みの近隣国だが、ハワイは北米からの旅行者は6割で、多種多様な国から外国人観光客が訪れる。しかも、沖縄の場合、日本人は2〜3時間程度で訪れるので、慰安旅行や出張と抱き合わせて観光するような人も少なくない。だが、ハワイの場合はアメリカ西海岸からでも6時間かかる。太平洋のど真ん中の島にわざわざ訪れる700万人と、日、中、台、韓とどこからもアクセスしやすい島に訪れる700万人を比較して「ハワイを超えた!」と騒ぎたてるのは、「過大発表」と言わざるを得ない。
それを如実に示すのが、今回問題になった観光収入だ。