<福井・池田町>職員同士結婚はどちらか退職の慣例
12/13(水) 7:30配信 毎日新聞
◇専門家は憲法違反の可能性を指摘
福井県池田町で、町役場の一般職員同士が結婚した場合、町が夫婦どちらかに退職を求める慣例のあることが12日、分かった。町議会の一般質問で町が明らかにした。20〜30年前に始まり、少なくとも女性2人が退職。専門家は憲法違反の可能性を指摘している。
町は採用した職員に、服務規定の順守などを定めた誓約書への署名を求めているが、その際、人事担当者が慣例を伝えている。町の担当者は取材に「夫婦を同じ職場に置かないよう配慮したいが、役場が小規模で余裕がない」と説明する。町の一般職員数は現在77人だ。
始まった経緯は不明だが、ある職員は「勤め先の選択肢が限られる町内で、夫婦とも役場勤めだと、周囲から妬まれる事情もあったようだ」と明かす。退職の強制はないが、町の関係者によると、慣例で退職した元職員の女性は「辞めなければならない雰囲気があった」と話している。
溝口淳副町長は「小さな自治体の事情で行われている」と理解を求めた。
脇田滋・龍谷大名誉教授(労働法)は「慣例とはいえ職場内での自由な結婚を妨げており、結婚の自由を保障した憲法24条に抵触する可能性がある」と指摘する。【立野将弘】
[匿名さん]
福井県は25日、県職員の夫妻が書類を偽造し、2008〜15年度の8年間で住居手当計255万1500円を不正受給していたと発表した。県は同日付で、夫の地域農業課企画主査(37)と妻の県立病院企画主査薬剤師(38)を懲戒免職とした。
[匿名さん]