>>468
人権」という言葉からあなたはどんな印象を受けますか。
「とても大切なもの」それとも「何だか堅苦しくて難しいもの」,「自分には関係ないもの」でしょうか。
「人権」とは「すべての人々が生命と自由を確保し,それぞれの幸福を追求する権利」あるいは「人間が人間らしく生きる権利で,生まれながらに持つ権利」であり,だれにとっても身近で大切なもの,日常の思いやりの心によって守られるものだと私たちは考えています。子どもたちに対しては,「命を大切にすること」,「みんなと仲良くすること」と話しています。
「人権」は難しいものではなく,だれでも心で理解し,感じることのできるものです。しかし,現実の社会では,保護者からの虐待によって子どもの命が奪われたり,パートナーからの暴力によって心や身体に深い傷を受けることがあります。高齢だから,障害があるから,同和地区出身者だから,外国人だからということで差別を受けることもあります。ハンセン病に対する誤った認識や偏見により,現在でも故郷に帰ることができない方もいます。どれも悲しく痛ましい人権問題です。このようなことがどうして起こるのでしょうか。どうすればこのようなことをなくせるでしょうか。
ここでは,まず,日本国内でどのようなことが主な人権課題として取り上げられているのかについて触れ,それに続いて,法務省の人権擁護機関の仕組みや活動の概要,国際社会における人権擁護のための取組のあらましを説明しています。 皆様にこのホームページをお読みいただき,人権についての理解を一層深めるきっかけにしていただければ幸いです。