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12日午後10時55分ごろ、那覇市泊の路上で通行中の男性（58）＝京都府＝が2人組の男に顔などを殴られ、スマートフォンを奪われる強盗致傷事件が発生した。男性は外傷性くも膜下出血などのけがを負い、本島南部の病院に搬送された。那覇署は周辺住民への聞き込みや防犯カメラ映像などの解析を進め、男らの行方を追っている。


　那覇署によると、男らは泊北公園付近で歩いていた男性を背後から羽交い締めにし、顔面を複数回殴るなどの暴行を加えた。男性が背負っていたリュックサックを奪おうとするも抵抗されたため、男性が手に持っていたスマホを奪い、泊小学校方面に走り去った。
　被害男性から110番通報があったほか、現場付近からは「男性3人がもみ合っている」などとの通報もあったという。署によると男らの身長は170センチ程度。

　現場は閑静な住宅街で、付近住民によると夜間は暗く人通りはあまりないという。
　近隣に住む女性は「まさかこんなところで強盗事件が起こるなんて。家の外に出るのも家の中にいるのも怖くなる。早く捕まってほしい」と語った。

　那覇市内では今年に入り、強盗やひったくり事件が相次いで発生している。泊では5月12日夜、2人組によるひったくり事件が発生しまだ容疑者は摘発されていない。同月19日にゆいレールおもろまち駅の連絡通路で発生した、県外男性が暴行を受けて金品を奪われた事件では、いずれも当時17歳と18歳の2人が強盗傷害容疑で逮捕された。
　6～8月にかけて、市内の路上で連続的に発生した事件では、男子高校生を含む17～18歳（当時）の計7人が強盗傷害容疑で逮捕された。一連の強盗事件に触発されたとみられる、ひったくり事件も9月に市内で発生し、高校生3人が逮捕された。