⛩️ 京都市雑談

京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第１スタジオで３４人が死亡した放火事件で、京都府警は１９日、身柄を確保した男が住所、職業不詳の青葉真司容疑者（４１）と発表した。青葉容疑者は顔や胸などにやけどを負い、病院で治療中。府警は男が回復次第、事情を聞く方針だ。

捜査関係者によると、青葉容疑者は「ガソリンで火を付けた」と放火を認めており、確保時には「電車で来た」「小説を盗んだから放火した」などと話していたことも判明。

青葉容疑者は、今回の事件前にも自宅近隣の住民を脅かす“トラブルメーカー”として知られていた。２０１０〜１２年ごろ、地元のハローワークを通じて入居した茨城県常総市の雇用促進住宅では、騒音トラブルが絶えず。管理人の男性は「毎日午前０時４分に必ず目覚ましを掛けたり、壁を鈍器でたたいたりして、他の住人から苦情が出ていた」と当時を振り返った。
１２年６月には茨城県坂東市で現金約２万円を奪うコンビニ強盗事件を起こし、懲役３年６月の実刑判決を受けた。１６年１月に出所し、さいたま市内の更生保護施設で数か月間生活後、同市内のアパートに移り事件直前まで住んでいたとみられるが、同所でも騒音を巡るトラブルがあった。
隣に住む２７歳男性は今月１４日、男性の部屋から騒音が出ていると勘違いした青葉容疑者にドアや壁をたたかれた。勘違いだと伝えると「黙れ、殺すぞ。こっちは余裕がないんじゃ」と胸ぐらをつかまれ、髪を引っ張られた。付近に住む４０代女性によると、昨年８月ごろには青葉容疑者の部屋から大音量の音楽が流され、警察官が駆けつける騒動があったという。

多くの命が奪われる殺人事件は平成になってからも相次いでおり、２０１６年７月には、神奈川県相模原市の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」に元職員の男（殺人罪などで起訴）が侵入し、包丁などで入所者１９人を殺害した。
１９９５年３月の地下鉄サリン事件では１３人が死亡、６０００人以上が負傷。０１年６月の大阪教育大付属池田小学校事件では、１、２年生の児童８人が男に刺されて殺害された。
戦前では、岡山県津山市の旧西加茂村で１９３８年５月、当時２２歳の男が村民３０人を銃やオノなどで殺害した「津山事件」がある。