兵庫県警は1日、伊丹市内のイオンモールで20代の母親と4歳の男児に因縁をつけて暴行したとして、住所不定職業不詳の森部宏忠容疑者を暴行と傷害の容疑で現行犯逮捕した。
森部容疑者は午前11時30分頃、男児が森部容疑者にぶつかった際に母親が謝らずに立ち去ったため、「お前らはメクラか。貴様らの骨を一本残らずへし折って潰してやろうか」などと因縁をつけて、母親と男児を殴りつけ、母親は鼻の骨を折り数十箇所の打撲、男児も頭の骨や両足の骨を折り、いずれも全治6ヶ月の重傷を負った。森部容疑者が店を出たところを駆けつけた警察官や30代の夫が取り押さえた。
調べに対し森部容疑者は「殴ったことに間違いないが(母親の)鼻が折れたのは勝手によろけて柱にぶつかっただけ、ガキの足が折れたのは勝手に階段から落ちただけで、自分がやったのではない」などと供述している。
森部容疑者は宝塚市内の中学で教諭をしていて、バスケットボール部の顧問をしていたときも部員の生徒に体罰や暴言、威圧的な指導を行っており、長尾中での体罰事件が原因で22年に辞職していた。