全英オープン覇者は「パートタイム・ゴルファー」。不思議な珍事の背景
舩越園子 | ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
7/23(火) 8:00
まるでマスターズを制したウッズのよう。パートタイム・ゴルファーがスターになった(写真:青木紘二/アフロスポーツ)
今年の全英オープンを制したのは、アイルランド出身の32歳、シェーン・ローリーだった。とはいえ、欧州ツアーを主戦場としてきた彼の名は、これまで日本ではほとんど知られていなかった。2015年に世界選手権のブリヂストン招待を制してからは、米ツアーでも正式メンバーになったが、それでも彼は地味で目立たず、スター選手という印象は皆無だった。
一体、どんな選手なのか。それを知りたいと思ったら、とりあえず、彼のツイッターを覗いてみていただきたい。そこには、ローリー自身が記したこんな自己紹介の言葉が記されている。
「フルタイム@父&夫、パートタイム@ゴルファー」
そう、今年の全英オープン覇者は「パートタイム・プロゴルファー」だった——。その“珍事”の背景と意味を、少しばかり辿ってみようと思う。
【不思議な逆転現象】
米ゴルフ界の“ビッグ2”であるタイガー・ウッズとフィル・ミケルソンが揃って予選落ちを喫したのはメジャー4大会史上、初めての“珍事”だった。地元・北アイルランドの英雄であり、優勝候補の筆頭にも挙がっていたローリー・マキロイが2日間で姿を消したことも“珍事”であり、日本のファンにとっては、期待の星である松山英樹が予選落ちしたことは、ことさらに残念な"珍事"だった。
[匿名さん]
⬆珍事2ってうるせーな。
ザコゴルファーにとっちゃ、ごく普通の出来事やんかよ!🐙!!
[匿名さん]