男子だけど美しい! トップチームの「美の競演」を見逃すな!〜第71回全日本新体操選手権
椎名桂子 | 体操・新体操を中心に取材・発信を続けるフリーライター
11/24(土) 13:31
ツイート
シェア
ブックマーク
大会5連覇を達成した青森大学の団体演技
10月26〜28日に千葉ポートアリーナで行われた第71回全日本新体操選手権の男子団体総合では、強豪・青森大学が優勝し、全日本選手権5連覇を飾った。
青森大学の優勝には驚かない人がほとんどだろうが、なにしろ今年の青森大学は、昨年までのメンバーが2人しか残っていなかった。
「さすがの青森も今年は苦労するのでは」とも言われていたシーズンだったが、終わってみれば、東日本インカレ、全日本インカレ、そして今回の全日本選手権とすべて優勝。中でも、今回の全日本選手権がもっと危なげない勝ち方だった。
予選では、試技順3番の国士舘大学が素晴らしい演技を見せながらも、最後の組みでラインオーバー。それでも18.300という高得点をマークした直後に登場して、つけいる隙のない演技で18.750。全日本インカレのときは「仕上がらず抜かざるを得なかった」と言っていた組みの超大技を今回はきっちりと入れてきた。
青森大学の名物ともいえる「ブランコ」という組み技の進化形。従来のブランコよりも高さを出した、まるで空中ブランコのようなハイリスクな組み技に会場では、悲鳴にも似た歓声が上がった。高校生のチームでは高さのある組み技を見ることがあるが、大学生はあまりやらない。その高い組みを、王者・青森大学があえて入れてきた、のだからみんな度肝を抜かれた。