アメフト界ではかつて頭から当たりにいくことが文化としてあった。だが、激しい衝突を繰り返すことで記憶を失ったり、情緒不安定になったりする「慢性外傷性脳症」の危険性が明らかに。09年を皮切りに脳にダメージを受けたと元プロ選手らがNFLを相手に訴訟を起こし、その後、集団訴訟へと発展。頭への衝撃を軽減するため対策は急務だった。注目されたのが、ショルダータックルだった。
瀬藤さんがいたシーホークスでは12年から採用。頭を相手の進行方向に入れるのではなく、間合いを詰めながら相手に最も近い側の足、肩でヒットするのが従来との違いだ。シーホークスでは10、11年と14回ずつあった脳振盪発生回数は、13年は9回、14年は5回に減少したという。瀬藤さんは頭から当たるよりも威力が弱まるとの指摘には「相手に近い方の足と肩でヒットするので(腰が入って)パワーが生まれる」とし、「安全でも効果がなければ、生活のかかった選手はやらない。最高の守備をつくれたことで結果に表れ、シーホークスは(14、15年には全米王者を決める)スーパーボウルにも出場できた」と話す。
日本アメリカンフットボール協会も脳障害などの減少に効果があるとして、米国のアマチュア統括団体と連係して、17年から普及に力を入れている。すでに社会人XリーグのIBMや、学生界でも法大や東大などが導入している。
瀬藤さんがいたシーホークスでは12年から採用。頭を相手の進行方向に入れるのではなく、間合いを詰めながら相手に最も近い側の足、肩でヒットするのが従来との違いだ。シーホークスでは10、11年と14回ずつあった脳振盪発生回数は、13年は9回、14年は5回に減少したという。瀬藤さんは頭から当たるよりも威力が弱まるとの指摘には「相手に近い方の足と肩でヒットするので(腰が入って)パワーが生まれる」とし、「安全でも効果がなければ、生活のかかった選手はやらない。最高の守備をつくれたことで結果に表れ、シーホークスは(14、15年には全米王者を決める)スーパーボウルにも出場できた」と話す。
日本アメリカンフットボール協会も脳障害などの減少に効果があるとして、米国のアマチュア統括団体と連係して、17年から普及に力を入れている。すでに社会人XリーグのIBMや、学生界でも法大や東大などが導入している。