同校では10年7月にも1年だった剣道部の男子生徒(同15歳)が校内で自殺を図り、死亡した。学校が県に提出した報告書などによると、生徒は剣道部の複数の上級生から、たたかれたり、蹴られたりして負傷し、「死ね」とも言われていた。
だが父親(53)によると、学校からは原因調査や再発防止策に関する文書は開示されず、学校が県に提出した報告書の内容も遺族が県に情報公開請求して初めて知った。息子の死の3年後、山口さんの自殺を知った父親は「またか、とショックを受けた」という。
遺族は今年2月、「学校が部活でのしごきに適切に対応していれば息子は死なずにすんだ。息子の死を教訓にしていれば、山口さんの自死は防げたはずだ」と訴える陳述書を作成し、山口さんの遺族が訴訟に提出した。いじめ自殺を巡る訴訟で、以前に自殺した別の生徒の遺族が学校の再発防止策の不十分さを訴えるのは異例だ。
だが父親(53)によると、学校からは原因調査や再発防止策に関する文書は開示されず、学校が県に提出した報告書の内容も遺族が県に情報公開請求して初めて知った。息子の死の3年後、山口さんの自殺を知った父親は「またか、とショックを受けた」という。
遺族は今年2月、「学校が部活でのしごきに適切に対応していれば息子は死なずにすんだ。息子の死を教訓にしていれば、山口さんの自死は防げたはずだ」と訴える陳述書を作成し、山口さんの遺族が訴訟に提出した。いじめ自殺を巡る訴訟で、以前に自殺した別の生徒の遺族が学校の再発防止策の不十分さを訴えるのは異例だ。