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秋葉原殺傷、接見した編集者「心の奥底見えず」
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2018年6月8日 10時7分 読売新聞

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　２００８年６月の発生から８日で１０年となる秋葉原無差別殺傷事件で、加藤智大ともひろ死刑囚（３５）は、１１年３月に１審・東京地裁で死刑判決を受けた後、手記を４冊発表した。
　「死を受け入れる準備ができている」などとつづった加藤死刑囚は現在、再審請求をしている。約３０回、接見した出版社の佐藤英之編集長（７４）は、「心の奥底までは見えなかった」と話している。
　手記を出版したのは「批評社」（東京都文京区）。東京地裁の死刑判決から約１年後の１２年３月、加藤死刑囚と交流がある精神科医を通じ、原稿が持ち込まれた。
　佐藤編集長が東京拘置所を訪れると、加藤死刑囚は緊張した様子で頭を下げた。丁寧な言葉遣いの一方、手記に一切手を加えないように求める姿が印象的だった。接見を重ね、体調を気遣うと、「拘置所は意外と寒くないんです」と応じた。「死刑より、終身刑のほうが耐えられない」。そう漏らしたこともあったという。