>>495
「クンロク」の意味は以下の通りとなります。
(1)ヤクザや極道が用いる専門用語(隠語)で、相手を脅す際に「クンロクを入れる」と使われる。
(2)相撲業界の隠語で、ひと場所が9勝6敗の成績で終わった力士の事。
(3)コンピューターやIT業界の隠語で、パソコンや携帯電話の通信速度が9600bpsの事。
(4)麻雀用語で、9600点の上がりを略して。
上記の様に、一言で「クンロク」と言っても実に様々な使い方があります。しかし、その多くはヤクザや極道が用いる専門用語ないし隠語という使い方で知れ渡っています。「クンロクを入れる」「クンロクを入れたな」等々は、ヤクザなどが脅し文句として使い、正確には説教調ながらで感情を巧みに使い分け最後は脅すというものです。一方、少し複雑なのは、素人を脅す際には言葉として「クンロクを入れる」とは使用しない、賢いというか計算高いヤクザも大勢います。要は、脅す行為(クンロク)はしているが、それを「クンロク」と発すると脅迫罪が適用される可能性が高くなるので、違法行為にはギリギリ適用されない寸前の脅しを使い分けるのが本来の「クンロク」ともされています。ヤクザ用語以外では、相撲や麻雀で用いられる隠語という側面もあります。それぞれ、力士の9勝6敗という二ケタ勝利で場所を終えられなかった事、麻雀の点数9600点上がりの事となります。因みに漢字表記では、ヤクザ用語のみが「訓録」で他の相撲や麻雀は「九六」とされていますが、絶対確実とは言い切れません。