千葉県柏市の連続通り魔、竹井聖寿容疑者(24)は、現実でもバーチャルの世界でも“奇行”で知られていた。
「竹井は就職したこともあったようですが、長くは続かず、親子ゲンカが絶えなかったそうです。2年ほど前には、ケンカの仲裁に入った近所住民に包丁を突きつけるトラブルも起こしている。それもあって家族に見放され、ひとりで暮らしていた。親御さんも、ホトホト手を焼いていたようです」(捜査事情通)
竹井は毎朝、コンビニで弁当やスナック菓子などを買い込み、あとは部屋にこもってチャットにふける自称セレブニートな生活を送っていたが、そのチャット仲間にも無視されがちだった。
周りはみんな“危険”を察知していたのに、なぜ、ひとり暮らしをさせていたのか。
「ネット上では竹井は中国地方のリフォーム会社のボンボンみたいな噂も流れていますが、完全にガセ。
千葉県内にある竹井の実家は、地元客を相手に細々と家族経営している街の不動産屋で、最近は業績も振るわなかった。経済的にも竹井の面倒を見られる状態ではなかったようです。
家族も扱いに窮し、ひとり暮らしをさせ、生活保護を受給させるしか他に道がなかったんでしょう」(捜査事情通=前出)
セレブとは程遠かったわけで、揚げ句、孤立を深め、サバイバルナイフで連続殺傷という凶行に走った。
ニートを抱える親にとっては他人事とは言い切れない。
【日時】2014年03月10日(月)
【提供】日刊現代