
『警察官ゆりのアメリカ生活』で、ロサンゼルス市警察の現役警察官であるゆりは、2021年に彼女が設立したNPO法人「LOVE SPECTRUM」を名乗る詐欺被害について緊急報告した。
人身売買撲滅という崇高な目的で立ち上げた団体を悪用されたことに対し、普段は日常の出来事を穏やかに語る彼女が、今回は真剣な表情で視聴者に向けて注意喚起を行っている。100万円という高額な入会金を要求する悪質な手口に、彼女の怒りと困惑が伝わってくる。
詐欺師たちは「私と直接やり取りをしている日本の支援団体がある」と偽り、重要な社会問題に取り組むゆりさんのNPO法人への入会を餌に高額な費用を請求している。
特に悪質なのは、被害者が100万円を用意できない場合、友人に借金を申し込むよう誘導する点だ。「友達にお金を貸してほしいと言われた」という相談が複数寄せられており、詐欺の被害が身近な人間関係にまで及んでいることが判明している。
現役警察官として正義感に燃える彼女は「私は用心深い人なので、100万払えば入れますなんてありえない」と断言し、過去にも現在にも入会金制度は一切設けていないことを強調している。視聴者への愛情深さゆえに、自分の名前が悪用されることへの憤りは計り知れない。
「こんな美しい活動を汚されるなんて許せない」という彼女の心の叫びが、画面越しにも痛いほど伝わってくる。ゆりさんが日本で行った唯一の公式活動は、2025年4月のチャリティイベントのみで、出演者はノーギャラ、収益は全て寄付されたという清廉な実績がある。
「本当に本気で活動したい人を仲間に入れることはあっても、お金を請求することは絶対にしない」という言葉からは、社会貢献への純粋な思いが溢れている。一人でも多くの人に真実を伝えようとする姿勢に、彼女の誠実さが表れている。詐欺に立ち向かう一人の女性の勇気が、きっと多くの人の心を動かすはずだ。