覚せい剤所持容疑で警視庁に逮捕された、元プロ野球選手・清原和博容疑者が昨年、プロレス興行への出場話を“ドタキャン”していたことがわかった。
以前からプロレスや格闘技好きで知られていた清原容疑者には、あるプロレス関係者が2年ほど前から熱心に試合出場をオファーしていた。
ちょうど薬物報道で仕事が激減していた時期で、「夕刊フジ」でもその動きが報じられていたのだが、同関係者によると「清原さんが信頼する仲介者は『俺が口説けば、キヨはプロレスに出るよ』とハッキリ言っていた」という。
「ヒザとか体は悪いみたいだけど、古傷に負担をかけない形であればやれるとね。
リングの上で元気に暴れたら薬物疑惑も吹っ飛ぶだろうって、前向きな見方もあったんだ」
昨年1月、「2014年度プロレス大賞」の授賞式に出た大仁田厚が、その場で清原容疑者との電流爆破デスマッチをぶち上げたのも、実はそういった動きをキャッチして割って入ろうとしたものだったという。
「こっちで実現しようとしていたのは大仁田とは別のところで、対戦相手には悪役の日本人選手を用意するつもりだった。
清原さんが観戦に訪れたところで場外乱闘に巻き込んで因縁を勃発させるとか、そんな感じで盛り上げようと思っていた」と関係者。
しかし、この話が破談になったのは「交渉する席に清原さんが来なかったから」(同)だという。
「昨年4月、ちゃんと約束も取り付けたのに、仲介者が『清原本人と昨日から連絡が取れない』と言いだして、会談はドタキャン。
こっちは敵前逃亡かと言いたいぐらいカチンときた」(同)
ただ、清原の“ドタキャン”の裏で、あるウワサも聞かれたと関係者は話を続ける。
「清原さんと親しいヤクザが、特定のプロレス団体と長い付き合いがあり『プロレスやるなら、俺のところじゃないのか』と腹を立てたらしいんですよ」(同)
清原容疑者は数年前から、約束をすっぽかす常習者としても知られていた。
パチンコ店のPRイベントや野球関係の仕事などで「朝、起きられなかった」などとして姿を現さなかった。
これには薬物による体調不良もささやかれていたが、一方で「暴力団がらみの付き合いや、しがらみに追われている」という怪情報も流れていた。
ドタキャンの理由はハッキリしないが、プロレス関係者によると、今回の薬物所持での逮捕について、前出の仲介者も「薬物の使用はないって信じていたから、今後付き合うことはない」と絶縁を宣言。
清原容疑者が周囲の信頼を完全に失ったのは確かだ。
(文=片岡亮)
【日時】2016年02月10日(水) 13:00
【提供】日刊サイゾー