NHKの有働由美子アナウンサーが、3月31日付でNHKを退社したことが判明。
抜群の知名度を誇る彼女だけに、民放各局による争奪戦は必至だが、果たして彼女はフリーになっても成功できるのか。
1991年にNHKに入局した有働アナは、スポーツニュースで頭角を現し、『紅白歌合戦』の司会を何度も担当。
井ノ原快彦とともに司会を務めた朝の情報番組『あさイチ』では、「ワキ汗」「セックスレス」など、NHKらしからぬテーマを取り上げ、たびたび話題をさらう一方、好きな女子アナランキングでも常に上位に入るなど、NHKきっての人気アナとして活躍してきた。
そんな彼女がフリーになれば、民放が熱い視線を寄せるのは当然だが、過去の例をたどると、意外と苦戦しているのが現状だ。
女子アナに詳しいテレビ情報誌記者が語る。
「そもそも『NHK出身』というだけで、ひとつのブランドのようなものですし、現場の人間にとっては、何かとうるさいNHKで、きちんとした技術を身につけた彼女のたちのアナウンス力は大きな魅力です。
しかしそれが視聴者に受け入れられるかと言えば、また別の話です。
報道畑で活躍している元NHKの女子アナには膳場貴子や草野満代がいますが、彼女たちはNHKでは違和感なく見られても、民放だとどうしても“堅い”という印象を抱いてしまいます。
『それならNHKを見たほうが良い』というのが見る側の本音でしょう」 マジメで良いと感じるか、面白みに欠けるかと感じるかは人それぞれだが、民放とNHKにカラーの差があるのは事実。
それならば、NHKっぽさがない有働アナは民放にピッタリなのかと思えば、それもまた違うようだ。
「住吉美紀や神田愛花などは“NHKらしくない”のが売りでしょうが、そういった路線では、生粋の民放の女子アナには敵いません。彼女たちは、NHKの番組でNHKらしからぬ振る舞いをするから人気があったわけで、NHK以外の場所で同じことをやってもウケるわけがない。むしろ『元NHKのクセに品がない』と敬遠されるのがオチです。唯一の成功例と思われるのは久保純子ですが、彼女はもともと両親が日本テレビのアナウンサーで、福留功男や徳光和夫の大先輩にあたる人物です。その縁もあって日テレには太いパイプがあるので、特殊なケースと考えるべきでしょう」
上述の膳場貴子や住吉美紀などと比べても、有働由美子の知名度は圧倒的に上だが、成功が約束されているかと言えば、意外と道は険しいようだ。
【日時】2018年04月08日(日) 12:00
【提供】日刊サイゾー