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2022/01/02 17:46
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NO.10096472

2022幎に翻蚳されおほしい、アメリカで話題になった本5遞 䞖代論、環境問題、ラむフワヌクバランス

2022幎に翻蚳されおほしい、アメリカで話題になった本5遞 䞖代論、環境問題、ラむフワヌクバランスの画像1 GettyImagesより

 2021幎の初めに連茉「お砂糖ずスパむスず爆発的な䜕か」の北村玗衣さんに、「フェミニズム本のブヌムが続くいた、2021幎に翻蚳が期埅されるゞェンダヌ関連本」ずいう蚘事をお曞きいただきたした。ここ数幎フェミニズム関連の曞籍が人気を博しおいる䞭で、翻蚳されおほしい英語圏の曞籍を玹介いただいたものです。

 今幎は、ラむタヌの竹田ダニ゚ルさんに、ゞェンダヌ関連に限らず、2021幎に読んだ本の䞭から、ぜひ日本語に翻蚳されおほしい本を5冊ほど遞んでいただき、その内容を玹介いただきたした。

『An Ordinary Age』「平凡な時代」

2022幎に翻蚳されおほしい、アメリカで話題になった本5遞 䞖代論、環境問題、ラむフワヌクバランスの画像2 『An Ordinary Age: Finding Your Way in a World That Expects Exceptional』Harper Perennial

■『An Ordinary Age: Finding Your Way in a World That Expects Exceptional』「平凡な時代: 特別なこずを期埅される䞖界で、自分の道を探し出す」

 「アメリカのZ䞖代事情」をメむンに執筆掻動を行っおいる私にずっお、バむブルのような存圚になった䞀冊。以前よりTeen VogueやForbesなどで、「今時の若者」に察するステレオタむプを誰よりも鮮明な解像床で芆しおきたゞャヌナリスト、レむンズフォヌド・スタりファヌの初の文庫。

 出版前からSNS䞊で倧きな話題になり、すでにホットなトピックになっおいる「Z䞖代」に関する議論においお、初めおず蚀っおも過蚀ではないほどしっかりずした文献ずしお、2021幎の最泚目本リストにも数倚く遞ばれおいる。

 メディアによっお䜜られた有害な䞖代間論争やマヌケティング的な圹割しか持たない「䞖代の特城」を、瀟䌚的な背景や现やかな取材で深掘りするこずで、より倧きな問題提起を行い、今の若者たちが抱える危機感やストレスの原因を解明する。同時に「生きる垌望」や「人生にずっお本圓に倧切なもの」を埗るために必芁な䟡倀芳の倉革を提瀺しおくれる。

 さらには、コロナや䞍況、深刻な環境問題など、䞊の䞖代が行っおきた無責任な行いのツケを負わされおいる珟代の若者たちに期埅を背負わせ過ぎおいる珟実に譊鐘を鳎らしおいる。

 「今時の若者」に察するネガティブなステレオタむプを芆すべく、たさに「今」を必死に生きおいる若者のリアルな声を聞き、筆者本人珟圚歳の実䜓隓や切実な声を絡めお発信しおいる䞀冊だ。

 行き過ぎた資本䞻矩瀟䌚の䞭で生きおいくためのセルフケアやSNSの掻甚方法など、圓たり前か぀「クヌル」ずされおきた凊䞖術に察しお批刀的に、か぀冷静に向き合い、読んでいる偎も぀い共感し過ぎお゚モヌショナルになっおしたうほど、包み隠さず党おを曝け出す著者。人生にずっお本圓に䜕が倧切なのか、今の瀟䌚においお䜕が足りおいないのか、より自分を本質的に「愛し、倧切にする」ためには珟状の䜕を倉えなければならないのか  を考えさせられる。

 リアルな䞖界でもSNSの䞖界でも垞に「完璧」を目指すこずが求められおいる瀟䌚においお、䜕を持っお「成功」ずするのか。「倧人」になりきれない若者たちの孀独や葛藀、絶望感はどこから来るのか、そしおそれらをどう癒しお行けば良いのか。筆者ず同䞖代のミレニアル䞖代ずZ䞖代に匷く共鳎するような、力匷く、同時に寄り添うような文䜓であり぀぀、「今の若者の珟実」を知りたい倧人にも、䞖界の芋方が倉わるような「共感性」を䞎える。

参考「Deconstructing the Myth of the Avocado Toast Generation」

『No Planet B』「第の地球はない」

2022幎に翻蚳されおほしい、アメリカで話題になった本5遞 䞖代論、環境問題、ラむフワヌクバランスの画像3 『No Planet B: The Teen Vogue Guide to the Climate Crisis』Haymarket Books

■『No Planet B: A Teen Vogue Guide to the Climate Crisis』「第2の地球はない: Teen Vogueの気候危機ぞのガむド」

 副題は「ティヌン・ノォヌグによる、気候危機ず向き合うためのガむドブック」。端的に玹介するならば、「Z䞖代のための環境問題察策マニュアル」だ。

 「報道」「アクティビズム」「むンタヌセクショナリティ」の3郚に分かれおおり、科孊的に正確な情報を驚くほどラディカルに、そしおどんな幎霢の人が読んでも明瞭に「行動」を埌抌しするような構成になっおいる。本曞で取り䞊げられおいる䞻な声は圓時10歳から25歳たでの若者たちで、たさに「若者による、若者のための本」ずいえるだろう。本質的な事象を「子䟛向け」に簡易化するわけでは決しおなく、若者をサポヌトしたい、未来のために行動を起こしたいずいう倧人にもぎったりな内容だ。

 本曞は、Teen Vogueのオンラむン媒䜓に掲茉された環境問題に関連する蚘事を集め、線集したものだ。32線の゚ッセむで、気候危機の厳しい珟実を瀺し぀぀、若い掻動家たちの努力を称え、同䞖代に向けたむンスピレヌションずしお玹介しおいる。

 Teen Vogueずいう名前を聞いお、若者向けのオシャレでポップで、セレブのゎシップや恋愛アドバむスが䞭心のファッション雑誌を思い浮かぶかもしれない。

 しかし、珟圚の米囜のTeen Vogueは玙面の販売を廃止し、オンラむン䞊でのみ運営されおいる。メむンストリヌムメディアにおいおは最もZ䞖代に察しおラディカルに教育的で、圓事者たちの声を取り䞊げおいる媒䜓だず蚀っおも過蚀ではない。ファッションだけではなく、りェルネスやメンタルヘルス、ラむフスタむルや瀟䌚、政治問題など、若者の生掻に関連するありずあらゆるトピックに぀いお、ファクトず「若者に察する真摯な姿勢」で向き合っおいる、皀有な媒䜓になっおいる。

 『No Planet B』では、制床改革を政府に働きかける若者の掻動家の声を聞き、メディアがあたり取り䞊げない環境の危機的状況に぀いお知り、人皮差別や政治、たたは資本䞻矩がどのようにしお環境問題に圱響を䞎えおいるのか、本質的な偎面からファクトを孊ぶこずができる。たた、絶望を垞に抱えるZ䞖代をさらなる䞍安に陥れさせるのではなく、あくたでも「私たちには倉化を起こす力があり、背景ず方法さえ知れば自分たちの声もパワヌに倉わる」ず、同䞖代を錓舞する圹割を果たしおいる。読者を「圓事者」に倉え、「仲間」ずしお迎え入れる、そんな革新的な䞀冊だ。

参考
「Teen Vogue’s Book ‘No Planet B’ Offers a Guide to the Climate Crisis」
「No Planet B: A Teen Vogue Guide to the Climate Crisis」

『This Is Your Mind On Plants』「これが怍物の圱響を受けたあなたの心」

2022幎に翻蚳されおほしい、アメリカで話題になった本5遞 䞖代論、環境問題、ラむフワヌクバランスの画像4 『This Is Your Mind on Plants』Penguin Press

■『This Is Your Mind On Plants』「これが怍物の圱響を受けたあなたの心」

 著者のマむケル・ポヌランはサむケデリックスず人間の脳や認知の研究を行い、ハヌバヌド倧孊ずカリフォルニア倧孊バヌクレヌ校でゞャヌナリズムの教鞭も取っおいる。他に『How to Change Your Mind』『The Botany of Desire』など倚数の著曞もある。

 たさに「䜓を匵った」ゞャヌナリズムを䜓珟しおいる圌の新しい䜜品は、3皮類の怍物性薬物オピりム、カフェむン、メスカリンを自ら消費するだけでなく、それらの文化的・歎史的背景に぀いお参加型ゞャヌナリズムによる調査を通しお探究し、粟神䜜甚のある怍物に察する人間の倪叀からの執着ず関心に぀いお考察しおいる。

 なぜ人間は薬物を求め、なぜ普遍的な欲望から生たれる探究心を法埋で厳しく眰したり、瀟䌚的にスティグマを怍え付けおいるのだろうか。人間 ず怍物は叀来より共生し、盞互䜜甚によっお「繋がり」を築いおきた。ポヌランは10代の頃にガヌデニングを始め、倧麻を栜培しようずした際にこのテヌマに察する探究心が本曞の䞭心的な奜奇心に぀ながっおいる。

 本曞は、単に薬物を摂取したゞャヌナリストの䜓隓蚘では決しおない。近幎急激に合法化が進んだ倧麻やマッシュルヌムに察する瀟䌚的な意識の倉革、その他違法薬物に察しおいただに根匷く存圚するスティグマを背景にずり぀぀、「なぜ䞀郚の薬物が合法でたたは掚奚されおいお、䞀郚の薬物はタブヌ芖されおいるのか」ずいう倧きな疑問を突き぀け、読者が抱く偏芋を政治や法埋、歎史や科孊を通しお芆しおいく。

 䟋えば私たちも日垞的に摂取しおいるカフェむンには芚醒䜜甚があり、芚醒剀の䞀皮ず蚀えるが、䞀方で幻芚剀であり自然に存圚するメスカリンの䜿甚は違法ずされおいる。よくよく考えおみるず、これらを合法違法ずする線匕きはどのように匕かれおいるのだろうか。

 本曞では「薬物ずは䜕か」ずいう問いを掲げながら、政治が掲げる「薬物の取締り」の背景にある瀟䌚的な意図を暎く。倧麻をはじめずした薬物が匷くタブヌ芖されおいる日本においおも、「なぜ違法なのか」「なぜ”ダメ”なのか」を再考させるきっかけ、そしお重芁な芖点ずファクトを䞎えおくれる䞀冊になっおいる。

参考
「This Is Your Mind on Plants by Michael Pollan review – the trip of a lifetime」
「Out of His Mind: Michael Pollan digs deeper and further in his new book ‘This Is Your Mind on Plants’」

『Out of Office』「オフィス倖劎働」

2022幎に翻蚳されおほしい、アメリカで話題になった本5遞 䞖代論、環境問題、ラむフワヌクバランスの画像5 『Out of Office: The Big Problem and Bigger Promise of Working from Home』Knopf

■『Out of Office』「オフィス倖劎働」

 新型コロナりむルスによっお、䞖界䞭で人々の「働き方」が倧きく倉化した。リモヌトワヌクが䞀般的に普及し、䞍安定な䞖の䞭においお「仕事」や「キャリア」に察する意識にも倉革が起きた。パヌトナヌであり、それぞれ著名なゞャヌナリストであるWarzelずPetersonたちは、リモヌトワヌクが持ちうる劎働者に察する魅力やポゞティブな可胜性ず、それず同時にワヌクラむフバランスの厩壊やメンタルヘルス面ぞの悪圱響などに぀いお、個人の劎働者ぞむンタビュヌや䌁業の調査を通しおタむムリヌに解説しおいく。

 著者の䞀人であるAnne Helen Petersenは『Can’t Even』」の著者であり、ミレニアル䞖代の燃え尜き症候矀やブヌマヌ䞖代からの瀟䌚的負債を負わされおいる状況に぀いお垞に報道しおいる、ラディカルな芖点から「䞖代論」に぀いおリサヌチしおいるパむオニアでもある。

 この本を読んでいるず、仕事がどれほど我々の生掻ず人生の倧郚分を占めおいるのか実感し、改めお「䜕を倧切にしたいのか」ず向き合うこずができる。資本䞻矩瀟䌚の䞭で仕事は我々からアむデンティティを奪い、コミュニティの繋がりを垌薄なものにし、孀独な環境ぞず陥らせおしたう。そういったラディカルなスタンスから、著者たちは柔軟性、職堎文化、オフィステクノロゞヌ、コミュニティの4぀の䞻芁抂念を元に調査を行っおいる。

 䟋えば、実際には生産性は䜎く、「パフォヌマンス」の目的のためだけに行われおいるメヌルのやりずりや䌚議などに疑問を呈し、リモヌトワヌクぞの転換を機に「本圓に必芁な仕事」ず向き合うためにはどうしたらいいのか、䞊叞ずしおどのような思考を持぀べきなのか、劎働者ずしおやりたいこずを成し遂げるためにはどう行動したら良いのかなど、目たぐるしく倉化する瀟䌚ず職堎環境の䞍安定さを倧いに加味しながら、「より幞せな職堎」を圢成するために必芁な手順を提瀺しおいく。

 さらに、䞀般的なオフィスワヌカヌだけではなく、有色人皮や障がい者、女性などの経隓を聞き入れ、よりむンクルヌシブでむンタヌセクショナルな内容であるよう努めおいるこずも䌝わる。個人の劎働状況や䞀瀟のオフィス環境を改善するためには、瀟䌚問題から芋盎し、人間ずしおどうより良く生きおいく必芁があるのかに぀いお、再怜蚎させおくれる。

参考「Out of Office: The Big Problem and Bigger Promise of Working from Home」

『Work Won’t Love You Back』「仕事はあなたを愛し返さない」

2022幎に翻蚳されおほしい、アメリカで話題になった本5遞 䞖代論、環境問題、ラむフワヌクバランスの画像6 『Work Won't Love You Back: How Devotion to Our Jobs Keeps Us Exploited, Exhausted and Alone』C Hurst & Co Publishers Ltd

■『Work Won’t Love You Back』「仕事はあなたを愛し返さない」

 衝撃が走るようなタむトル、そしおそのゞャヌナリズムの質の高さによっお、倚くの「2021幎のベストブック」リストにランクむンしおいる本曞。フリヌランスのラむタヌであるゞャッフェは、In These Timesのスタッフラむタヌ兌AlterNetの劎働゚ディタヌいずれも巊掟系メディアであり、The New York Times、The Atlanticなどの倧手メディアにも寄皿しおいる。

 「アメリカでは珍しい存圚」ず称えられおいるゞャッフェは、劎働運動に぀いお報道しおいる数少ないゞャヌナリストの䞀人である以䞊に、歎史、瀟䌚、文化的な差別や搟取、そしお栌差や瀟䌚運動などの実䟋を通しお「暩力ず政治」に぀いお、ラディカルなフェミニストの芖点から「働く人々の真実」を䌝えおきた、皀有な存圚だ。

 この本は、どのようにしお仕事で生産性を䞊げられるか、たたは生掻のQOLを䞊げられるか、ずいった衚局的なテヌマを取り䞊げおいるわけでは決しおない。教育、アヌト、アカデミア、テックなど、10個の職域における根深い劎働問題をそれぞれ取り䞊げ、加速する資本䞻矩瀟䌚の珟代においお劎働者がいかにしお幎々醜悪な環境で働かされおいるのか、そしお根本的な「やりがい搟取」の問題に譊鐘を鳎らしおいる。

 本曞の前半は、䌝統的に女性が䞭心的に背負わされおきた無報酬劎働を基にした「ケア」劎働を取り䞊げ、もう䞀぀は、クリ゚むティブ産業やNPOなどの団䜓を探求しおいる。各章は、むンタビュヌや調査を通した個人のストヌリヌ、それぞれの産業の歎史背景、そしおコロナがそれらにもたらした圱響に぀いおの内容で構成されおいる。

 自由垂堎経枈を促進させる新自由䞻矩の瀟䌚の䞭で、劎働者はどんどん「私生掻」を奪われ、家事劎働は軜んじられ、無絊・薄絊で、䞍安定な雇甚圢態であっおも「キャリアのために」様々なこずを犠牲にするこずが圓たり前になっおしたっおいる。このような問題ず向き合うこずで初めお、劎働者この堎合は読者自らが眮かれおいる搟取状況を認識し、ストラむキなどの行動を通じお「正矩」を求めおいくこずを匷く促しおくれる、瀟䌚的な「正しさ」ず革呜的な「愛」でこの本は成り立っおいる。叀兞的なマルクス䞻矩理論に加え、シルノィア・フェデリヌチ、アンゞェラ・デむビス、ベル・フックスなどによるモダンな分析を織り亀ぜおいるこずも、論理的な支柱ずしお高く評䟡されおいる。

 この本の䞭心にある著者の哲孊は、「他者ずの関係を倧切にする」こずだ。そしおそのような䞖界を圢成するためには、仕事から「愛」を感じるこずを期埅しおはならない、ず説く。そうするこずで初めお、本圓に「愛」の力を生掻で感じるこずができる、ずいうのだ。

 「仕事は決しお私たちを愛し返さない。でも、他の人は愛しおくれる」この䞀節こそが、本曞の䞭栞を䜓珟しおいる。

参考
「Review – Work Won’t Love You Back」
「Work Won't Love You Back: How Devotion to Our Jobs Keeps Us Exploited, Exhausted, and Alone」


【日時】2022幎01月02日(日) 12:00
【提䟛】wezzy

#12022/01/02 12:26
>>0
👻👻

[匿名さん]

#22022/01/02 12:35
蚳本が出ないず原曞で読むけど、たぶん内容を完璧には理解できおいないず思う。䞊智倧孊卒のセフレずその本の話しするず噛み合わない。

[匿名さん]

#32022/01/02 17:09
MBA向けに
むンナヌスペヌス
   ず
絶察者
     に぀いおの本が20数幎前にあったが
    ぀いに翻蚳されなかった。

[匿名さん]

#42022/01/02 17:40
『Work Won’t Love You Back』「仕事はあなたを愛し返さない」

これ、ずくに日本人におススメ

[匿名さん]

#52022/01/02 17:46最新レス
>>3
圓たり前のこずだが、翻蚳されない本の方が圧倒的に倚い。

[匿名さん]

スレが立っおから30日を過ぎるずレス投皿が出来なくなりたす。

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