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中国メディアの北晩在線は3日、「シンガポールの国民食・海南チキンライスが大変なことに」とする記事を掲載した。以下はその概要。
シンガポールの「鶏不足」が国際的メディアの関心を呼んでいる。米CNNは2日、「マレーシアの輸出禁止令がシンガポールの国民食に打撃。『チキンライス危機』を引き起こす」と報じた。
それによると、豊かだが土地が不足しているシンガポールは隣国マレーシアから毎月約360万羽の生きた鶏を輸入している。だが、マレーシア首相は先週、国内での不足による価格急騰を解決するため、6月から生きた鶏の輸出を見合わせる措置を発表した。チキンライスはシンガポールの国民食であり、そのファンは「冷凍肉を使うなんてとんでもない」との態度を取っているため、禁止令はシンガポールの人々に重い打撃となる見通しとのことだ。
CNNはチキンライスをシンガポールの「国民食」としたが、あるシンガポールメディアはチキンライスの中でも「海南チキンライス」を「より一層の『国民食』」と捉えている。
当然ながらシンガポールメディアも自国の鶏肉不足に注目しており、聯合早報は1日、新鮮な鶏肉で海南チキンライスを作ることを守り抜く経営者が「6月1日から供給が安定するまで休業する」としたことを伝えた。
シンガポールの「チキンライス危機」は世界の食糧不足、供給の混乱の最新のシグナルにすぎない。新型コロナウイルスによるサプライチェーンの問題、ロシアとウクライナの衝突や異常気象は世界の多くの場所で物資の不足や物価急騰を招き、一部国家は小麦や米などの輸出禁止や輸出制限を始めている。(翻訳・編集/野谷)