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　韓国の仁川空港は、出国する韓国人と入国しようという中国人でごった返している。韓国が、ゼロコロナ政策の失敗が露見している中国からの入国を規制しているからだ。現に、韓国に着いた中国人の4人のうち3人は、自覚症状がなくても、陽性反応が出てしまう状況だ。

　このままで、春節・大移動の時期を迎えてしまえば、韓国は、間違いなくコロナ患者の受け皿になってしまう。自国民の治療すら破綻しかけているのに、中国人の治療まで手が回らない。経済は回るかもしれないが、命が消えてしまう。

　中国人で陽性が判明した者たちは、感染者用の白い防護服を着せられて、専用のバスで、隔離施設に強制的に移動させられる。

　2023年早々、その中の一人41歳の中国人男性が、部屋割りを待っている中で逃亡した。その施設の死角の部分がタクシー乗り場になっている…しかし、お金をはずまれても隔離患者を乗せる運転手がいるだろうか…。

　幸いと言うか、2時間半後、ソウルのホテルにいるところを発見され、現在はもっと警備の厳重な隔離施設に収容されている。

　韓国側は、約2日間の間に、180人収容できる施設と120人収容できる施設を確保した。しかし、そのうち136人が中国から渡航してきた者だという。ロックダウンが続く自国にいるよりも、一番近い隣国で我慢のない生活をしたいと中国人は韓国を目指す。飛行機など公の移動手段を使うよりも、ここは、地続きを利用して入国したほうが自由は守られると思うのだが。

　受け入れても受け入れなくてもぷーさんを怒らせることに、韓国政府は戦々恐々まっ最中に起きた逃亡劇だった。