タイ政府は2025年5月2日(金)午後1時より、新たな緊急警報システム「Cell Broadcast(CB)アラート」の試験運用を開始します。この取り組みは、災害への備えと情報伝達の効率性を高めることを目的としたもので、全国規模の運用に先駆けて、小規模なテストが5か所で実施されます。
今回の試験対象エリアは以下の通りです:
- チェンライ県庁
- ウボンラチャタニー県庁
- スパンブリー県庁
- ソンクラー県庁
- バンコク・チェーンワッタナー通りの政府総合庁舎(A棟およびB棟)
このCBシステムは、災害発生時に対象地域のすべての携帯電話に対して、リアルタイムで警報メッセージを送信できる仕組みです。事前の登録や電話番号は不要で、たとえ端末がサイレントモードであっても、警報音が強制的に鳴動します。
政府報道官は「この試験は、災害時に国民へ迅速かつ正確に情報を届けるための重要な一歩です」と述べています。
CBアラートは、地震や地滑り、洪水、大規模事故などの災害に備えたもので、国際標準に準拠して開発されています。
なお、今後は中規模および大規模なテストも予定されており、5月7日(水)にはランパーン、ナコンラチャシマ、ナコンサワン、スラタニ、バンコク・ディンデーン区での中規模試験が、5月13日(火)にはチェンマイ、ウドンタニ、アユタヤ、ナコンシータマラート、バンコクにて大規模試験が行われる予定です。
本格運用に向け、関係当局は引き続き検証を進めていく方針です。