脱北女性が数年間、自身に対して性的暴行をはたらいた現職警察幹部を検察に告訴する。
被害女性A氏を代理するグッド・ロイヤーズ公益情報センターのチョン・スミン弁護士は28日午後3時、現職警察幹部キム某警部補に対して、強姦、類似強姦及び業務上威力による姦淫などの容疑でソウル中央地検に告訴状を提出する。
A氏側によると、長い期間、脱北者の身辺保護担当官として働いてきたキム警部補は北朝鮮関連の情報収集などを理由にA氏に接近し、2016年5月から約2年間、少なくとも11回にわたり、A氏に性的暴行を加えた。
その後A氏はキム警部補が所属する警察署保安係・聴聞監査官室に被害事実を知らせたが、「キム警部が話さないので、事実が分からない」、「被害者が陳情書を提出しないため、監査を進められない」という理由で調査を行わなかった。
続けて、保護担当官、居住地の警察署当直弁護士にも被害相談を行ったが、適切な支援を受けられなかった。
最近、あるマスコミが報道してから、ソウル地方警察庁で監察に乗り出したというのがA氏側の説明だ。
キム警部補は先月、待機発令措置を受け、業務排除されたことがわかった。
チョン弁護士は「警察は被害者が何度も被害事実を知らせて助けを要請したが、何の措置もなく黙認し、最近外部に知られ始めてから監察調査を開始した」とし、「しかしこれは、キム警部補の事件を内部懲戒で終わらせようとする意図とみられる」と指摘した。
チョン弁護士と共にA氏を代理するヤン・テジョン弁護士も「警察で最近、監察を行ったこと以外に別途捜査を進めていないと聞いている」とし「犯罪を認知したら、捜査を始めなければならないが、監察による懲戒だけで終わりそうなので、検察の直接捜査を要請し、告発状を出すことになった」と明らかにした。
【日時】2020年07月28日(火) 14:09
【提供】WoW!Korea