👩‍🏫 教育・教師

席や遅刻などのない児童・生徒を「皆勤賞」として表彰するかどうかについて、NHKが青森市と八戸市、それに弘前市の合わせて60の公立中学校に取材したところ、昨年度は表彰していた18校のうち、3分の1近くにあたる5校が、今年度は表彰を取りやめることが分かりました。

文部科学省は、新型コロナウイルスに感染した場合や、保護者が感染を心配して児童・生徒を登校させない場合などは欠席には含まないとする指針を示していますが5校はいずれも皆勤賞の表彰を取りやめる理由として、感染拡大を防ぐことなど新型コロナの影響を挙げています。

皆勤賞の表彰を取りやめた青森市立戸山中学校の神和宏校長は、「皆勤賞のために無理に登校して体調を崩したりほかの生徒に感染させたりするのを避けるため、生徒には申し訳ないと思いながらも表彰を取りやめた」と話しています。

「休まない」の考え方に変化
青森市立の中学校からは、休まないことへの考え方が変わってきたという声も多く聞かれました。

このうち昨年度、皆勤賞を取りやめた中学校の校長は、「事情があって学校に行けない不登校の生徒もいる中、休むのは必ずしも悪いことではないと考えた」と話していました。

また同じく昨年度、皆勤賞を取りやめた別の中学校の校長は「賞をねらって、体調が悪いのに、無理して学校に来てしまうおそれがある」と話していました。

一方で、表彰を続ける中学校の教頭は、「3年間休まないということは簡単ではないし、その努力を認めてあげたい。皆勤賞があることで、規則正しい生活を送るなど健康管理につながることも期待できる」と話していました。