救出の最中、車が濁流に 3人が乗車か「大変悔しい」
10/14(月) 11:30配信朝日新聞デジタル
救出の最中、車が濁流に 3人が乗車か「大変悔しい」
田中橋(右)の手前が濁流にえぐられて崩落した現場=東御市
台風19号は12日から13日にかけて記録的な大雨を降らせ、長野県内を流れる千曲川を中心に大規模な氾濫(はんらん)をもたらした。佐久市で1人が死亡したほか、長野市などで多くの住宅が浸水。未曽有の大災害となった。
【写真】濁流でえぐりとられた千曲川沿いの東御市の道路
救出作業に当たる約30人の消防隊員の目の前で、人を乗せたままの車が濁流にのまれていった。12日午後8時18分、長野県東御市の千曲川。東御消防署の武舎(むしゃ)徳夫署長は「助けられなかった。大変悔しい」と言葉を絞り出す。車の中に3人がいたと同署はみている。
一報が入ったのは午後6時45分だった。「車が落ちている」と聞き、救助隊と救急隊それぞれ3隊が現場に急行した。