🗳 政党・選挙

　民進党時代から、国会論戦では定評がある。

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玉木「世界における日本の地位はどんどん低下している。少子高齢化は深刻な問題と言いながら、みんな『２０２０年の東京五輪までは何とかなる』と思っています。財政再建など20年代に待ち受けている問題を先取りして『なぜ何も手を付けないんですか』と政府に問う必要があります。未来を先取りする政党という立ち位置を明確にし、将来生じる具体的な問題について、党首討論で堂々と論戦をしたいですね」

　今年の通常国会では、２０００年に制度が始まって以降初めて、一度も党首討論が開かれなかった。予算委員会での審議に比べて時間が短いといった難点はあるが、玉木氏は、安倍晋三首相との論戦に前向きだ。

玉木「安倍政権の政策というのは、いいものを先に取ってきて、ツケを将来に回すようなことばかり。財政、金融、外交について真正面から論戦を挑むので、総理は逃げずに横綱相撲で堂々と応じてほしいと思います。総理は繰り返し『丁寧に説明する』とおっしゃっているんだから」

　玉木氏は、東京大法学部卒業後、大蔵省（現・財務省）に入省。米ハーバード大大学院留学を経て退職。05年の衆院選で民主党（当時）の公認を受け、香川２区で立候補し落選。09年に初当選してからは４回連続で同選挙区で当選しており、野党の若手には珍しい「選挙に強い」一人だ。

　16年には、若手議員らの推薦を得て民進党代表選に挑戦。同党幹事長代理などを務めた。森友学園・加計(かけ)学園問題では、同党の先頭に立って政府を追及した。

　民主党の野党転落（12年）以降、若手の中で頭角を現していったという。初当選同期で、16年の代表選で玉木氏を推した宮崎岳志・前衆院議員が語る。

「エリートだけど、嫌みがなく、天性のカリスマ性を持っています。我々の同期では、玉木雄一郎、山尾志桜里（衆院議員）が早くからエース級とみられていました。一方、八方美人の目立ちたがり屋と評されることも。テレビ番組にたびたび出演したり、代表選に出て存在感が上がったりして、党内で『玉木は気に入らない』という人も増えましたね」

　10月の衆院選で、玉木氏は、小池百合子・東京都知事が創設した希望の党への「合流」に前向きな民進前職の一人だった。だが、選挙結果は大敗で、野党第２党にとどまった。小池氏は国政と距離を置き、希望の党新執行部発足と同時に代表を辞任。これに先立つ共同代表選で、所属議員の７割以上の得票で当選した玉木氏が、新代表となった。

　あえて「火中のクリを拾う」、その覚悟は？

玉木「最大の理由は、日本の政治を変えていかないと、という思いから（共同代表選に）出馬しました。いま、社会の根本的な構造改革が必要で、新しいアイデアやイノベーションを政策として提示していきたい。また、今回の選挙で落選した多くの仲間が再起を目指す場所を確保したいという思いもありました」

「改革」で民進との違い打ち出す
　党内は、野党連携へのスタンスを巡って一枚岩ではなく、分裂含み。さらに、小池氏の“自爆辞任”で、党分裂が加速するとの見方もある。小池氏を看板に衆院選を戦った以上、希望に一票を投じた有権者からすれば「話が違う」ともなりかねない。

玉木「それだけ、都政が大変だということでしょう。都政に専念するという（小池氏の）判断は正しいし、尊重したい。また、新執行部の布陣を見て、我々に任そうと思ってもらえたのではないか。何より、１０００万人近くの有権者が（比例代表で）『希望の党』と書いてくださったのだから、その期待に応える重い責任を負ったと思っていますよ」

共同代表選では、メディアから「小池氏に近い」と評されることが多かったが、実際は？

玉木「衆院選前までは（小池氏の）携帯電話の番号も知らない仲でしたよ。でも、小池氏のチャレンジ精神は受け継いでいきたい。既存の枠組みにとらわれず、（都知事選での）『崖から飛び降りる覚悟』から、小池氏の挑戦が始まったわけです。チャレンジしていくという精神は、我々の党にとっての肝ですね」

　今後、希望の特別顧問といった立場に就く予定の小池氏とは引き続き、連携していく方針だ。

玉木「東京五輪については国と都の関係が大事なので、支援していきたい。また、豊洲市場移転問題についても市場法は農林水産省の所管であり、手伝えることがあると思います。何より、都知事を抱えている唯一の国政政党なので、都会と地方の人の交流を促すプロジェクトにも取り組みたい。例えば、地方への移住を考えている人に、短期間お試しで住んでもらい、うまくいけばそのまま移住する、この橋渡しを都知事と地方の知事が担うといったことも可能になるでしょう」

只の雇われママですね。

(≧∇≦)b