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医師たちは、大人の新型コロナ後遺症以上に、子どもの後遺症について戸惑い始めている。「ロングコービッド(long COVID)」と呼ばれる新型コロナ後遺症は、感染からかなりの時間が経過しても残るさまざまな症状であり、患者は疲労感、呼吸困難、動悸、頭痛、筋肉痛や関節痛、発熱、めまい、頭の中に霧がかかったようにぼうっとする「ブレインフォグ」などを訴える。
大人の場合と同様、子どもの新型コロナ後遺症は、感染して中等症以上になった場合だけでなく、軽症や無症状だった場合にも見られる。なお、新型コロナ後遺症は、小児多系統炎症性症候群(MIS-C)とは異なる。MIS-Cは、新型コロナ感染後にまれに起こる深刻な全身性の炎症で、全米で約4000人の子どもがかかり、36人が死亡しているが、大半の専門家は後遺症は別の疾患だと考えている。