🍣 岩国市雑談

非行は家庭環境と密接に関連すると言われている。
血縁による一次集団としての家庭は、子どもの人格形成に強い影響を及ぼすからだ。

～親の放任・溺愛と非行罪状の関係～

家庭における子どもの人格形成は、血のつながった親子間の相互作用を通してなされる。
重要なのは、上位の立場である親が、どのような態度で子どもに接しているかだ。

過保護や溺愛では、養育態度の歪みが起きやすくなっている。
一方、長時間労働や共働きで、子を放ったらかす親の問題も出てきている。

放任、拒否、過干渉、気まぐれ、溺愛という5つのカテゴリーが設けられ、養育態度の歪みで最も多いのが「放任」「溺愛」。

ちなみに罪種ごとに見ると、殺人犯の少年は放任的な母親の下で育っている。
強制性交については溺愛の割合がかなり高い。

放任型は、強盗、恐喝、凶器準備集合、傷害、殺人など、アグレッシブな罪種が多い。
強制性交や猥褻の性犯罪は、溺愛型。

一般に放任的な親子関係の下で育った子どもは、攻撃的な人格になる傾向がある。

放任された子どもは欲求を充足してほしい場合、暴れるなど攻撃的なアクションをし、人格形成に影を落とす。
早いうちから自立的に振る舞うことが求められるが、他者とのいがみ合いは多くなる。

～溺愛と性犯罪のつながりについて～
欲求が過剰に充足される中で育った子どもは、突発的な性衝動の抑制がきかない。
溺愛は歪んだ愛情で、愛情の欠如とは表裏だ。
愛情に飢えた子どもが性欲を抑えられない、という逆の経路も想起される。


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