🍡 岡山雑談総合

2020年02月04日 山陽新聞より

　岡山県は４日、２０２０年度当初予算編成の収支見通しを発表した。消費税増税に伴って県税収入が伸びるものの、西日本豪雨の復旧・復興事業などによる歳出増を補いきれず、現時点で８２億円の収支不足が生じた。
不足分は貯金に当たる財政調整基金を取り崩す。予算要求段階でのマイナス収支は６年連続。

　県は収支不足を踏まえ、１９年度最終補正予算の編成を前年同様に約１カ月早めて不用額を算定。５２億円まで減っている財政調整基金は、執行残で１２８億円程度まで積み増して不足を賄えるという。

　見通しによると、２０年度一般会計の歳入総額は前年度当初予算比１・６％（１１９億円）増の７３８３億円。１月１５日に公表した各部要求段階の歳出総額７４６５億円を下回った。

　歳入の内訳は、県税が２・７％（６４億円）増の２４１４億円。国から消費税の一部が配分される地方消費税は、１４・５％（９３億円）増の７２９億円と見積もった。
地方交付税も、人口減少対策に充てる事業費が新たに加味されることなどで１・２％（１９億円）増の１６３２億円とした。

　借金に当たる県債は、河川の改良復旧といった公共事業に対応するため５６２億円を発行し、過去１０年では前年（５９８億円）に次ぐ規模となった。

　記者会見した伊原木隆太知事は「財政は厳しい状況が続くが、必要な事業は最大限予算化し、全力で取り組む」と述べた。

　県は１４日に当初予算案をまとめ、２５日開会予定の２月定例県議会に提出する。