>>155
アホウドリ、小学生の頃、国立科学博物館の剥製の部屋(今はたぶんないかもしれない)で、アホウドリの剥製を見てその巨大さに感動したものだった。帰宅後、文房具屋で、一番大きな、50cmくらいあるスケッチブックと6Bの鉛筆を買ってきて、一心不乱にあのアホウドリを再現しようと描きまくった。すると父が「何をかいている!?」と見に来て、「鳥はこんなんじゃない!鳥はもっとこう・・・、とにかく違う!」と激怒したのだった。説明しようとすると、「お父さんのアドバイスが聞けないのか!もういいっ!勝手にしなさい」と言って、ふすまをバーンと閉めて行ってしまった。
父が言いたいことはわかっていた。カモメとかでも、首のあたりは白くすべすべした感じになめらか。しかし剥製のアホウドリの、巨大鳥モアの首のような、毛がもふもふした迫力を出したかった。毛の1本1本をぐりぐりと強調していて、鳥ばなれした絵柄だった。あの剥製の迫力は独特だった。