府中基地の作戦隊を「第1宇宙作戦隊」に改編した上で、関連装備を維持・管理する約10人の「宇宙システム管理隊」も置き、「第2宇宙作戦隊」を航空自衛隊防府北基地(山口県防府市)に新設し[15][16]、第2宇宙作戦隊を含む「宇宙作戦群」を拡充する方針。作戦群全体で120人程度に増やす[15]。宇宙作戦群は、レーダーや人工衛星を運用する宇宙状況監視(SSA)システムの運用が始まる2023年度に本格稼働を予定[15]。2026年度までにSSA衛星の打ち上げを目指している[15]。
[匿名さん]
岸防衛大臣は防府市周辺の基地視察後の臨時記者会見で、第2宇宙作戦隊を防府北基地に置くことにした理由について次のように言及していました。
ひとつめは「電磁妨害状況を把握する装置の運用体制を構築するために、第2宇宙作戦隊を防府北基地へ新編することといたしたものです」という発言。
ふたつめは「SSA(宇宙状況把握)の基地の運用の問題もありますけれども、そうしたことを総合的に考えて、こちらでの新編ということになります」という発言です。
山口県の山陽小野田市には、かつて海上自衛隊の通信所として「山陽受信所」という施設がありました。ここはその後廃止されたため、現在は使われていないものの、敷地は依然として防衛省が管理しており、この跡地を利用して宇宙状況監視レーダーの設置が計画されています。
このレーダーは、2023年度から本格的な運用が始まる予定であり、岸防衛大臣のコメントにある「SSAの基地の運用の問題」とはこのレーダーを指すと考えられます。防府北基地はそこから最も近い航空自衛隊の基地であることから、防府北に部隊を置くのが適していると判断したのでしょう。
[匿名さん]