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県勢が中学５種目制す　びわ湖レガッタ開幕

中学男子シングルスカル、自己ベストを更新して優勝したＢＲＣ・元村選手＝大津市の県立琵琶湖漕艇場で
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　「中日旗争奪第六十五回びわ湖レガッタ」（県ボート協会、中日新聞社主催）は二十一日、大津市の県立琵琶湖漕艇場で開幕し、中学生部門の六種目で決勝が行われた。うち五種目で県内勢が優勝。同市の瀬田、瀬田北がそれぞれ二種目で頂点に立った。
◆男子シングルスカル念願初Ｖ　元村選手

　中学男子シングルスカルで、自己ベストを更新して優勝した琵琶湖漕艇場ＢＲＣの元村琉之介選手（三年）は、中学一年でボートを始めて以来、数々の大会に出場してきた中で初めての優勝。「この大会だけは絶対優勝したかった。めちゃくちゃうれしい」と破顔一笑した。

　予選では、瀬田北中の伊藤智章選手（二年）と僅差で二位のタイム。決勝では「ベストを出さないと」と意識した。中間の五百メートルまで上位三人で拮抗（きっこう）するレース展開となったが、持ち味の後半でのこぎの強さを見せ、一気に差を広げた。

　同じクラブチームの後輩、北川裕基選手（一年）とともに出場。チームにタイムを計測する機器が一つしかなかったが、北川選手から「アニキ、最後の大会やから使って」と譲られた。レース中盤までリードを奪えず苦しい展開だったが「せっかく譲ってもらった。負けるわけにはいかない」と気持ちを奮い立たせてこいだ。

　念願の優勝を決めた瞬間、「いろんな人に協力してもらってできた。感謝しかない」と思いがあふれた。自己ベストを大きく更新する３分５７秒３５の結果に、「実力以上のものが出た。モチベーションにしていきたい」と、さらなる飛躍を目指す。

　（横田信哉、作山哲平、岡屋京佑、土井紫）