尾身氏「コロナ対策には唯一絶対の正解がない」100本以上の提言の裏にあった葛藤 専門家として政府に助言してきた3年半を振り返った本が出版 印税は全て結核対策に
9/28(木) 11:02配信
政府に新型コロナウイルス感染症の対策を助言してきた尾身茂氏が専門家のリーダー役を8月末に退いた。緊急事態宣言、東京オリンピック・パラリンピックの無観客開催、5類移行―。およそ3年の節目にさまざまな分野のスペシャリストらと一緒に政府や国民に向けて出してきた提言は100本以上。その裏にはそれぞれ葛藤があり、提言を〝作品〟と呼ぶほど強い思い入れがある。「コロナ対策には唯一絶対の正解がない。われわれは完璧だとは思っていない。本当に提言が適切だったかどうかは検証してもらいたい」と尾身氏。これまでのコロナとの闘いを記録した本を出版する。印税は全て感染症の結核対策に使う予定だ。