東京都の舛添要一知事(65)が27日、ベルリン、ロンドンの「海外出張」に旅立った。
知事就任9カ月で実に6度目の“外遊”だ。
国際政治学者時代から「都市外交」が持論の舛添知事。
韓国出張では朴大統領と会談するなど、今やすっかり“裏外相”気取り。
今回は7日間の日程で、東京と友好都市提携20周年を迎えたベルリン市の訪問や、12年のロンドン五輪の会場視察などを行う。「友好都市と親交を深める狙い」(都政策企画局)もあるらしいが、外遊で都知事のイスを空ける機会は増えた。
折しも舛添知事が外遊に出発した日は、エボラ出血熱に感染した疑いのある外国人旅行者が羽田空港に到着。
「公費負担もバカになりません。2月のソチ、4月の北京出張で経費はすでに約4000万円にも上っています。1日500万〜800万円の出費で、このペースだと、7月のソウル、9月のロシア・トムスク、韓国・仁川などを合わせると総額は軽く1億円を超えるでしょう」(都政担当記者)
猪瀬都政時代は「五輪招致」というお題目があったために“黙認”していた都議会も、さすがに外遊三昧の舛添知事には怒りを爆発。
9月議会では、最大与党の自民党議員から「都政課題が山積する中、海外出張の優先順位が高いとは思えない」との批判が出たが、本人はどこ吹く風だ。
「都知事はヘタな大臣よりも権限がある上、海外でも絶大な歓迎を受ける。舛添知事は、そうした“特権”を楽しんでいるように見えます。五輪運営絡みの海外出張も多いようですが、日本は長野五輪なども経験しています。わざわざ海外に行かなくとも国内でも参考になることは多いはずです」(政治評論家の山口朝雄氏)
無意味な外遊は控えた方がいい。
【日時】2014年10月30日(木) 10:26
【提供】日刊現代