南米原産の強い毒性があるヒアリが各地で確認されるなか、新潟県長岡市で10日に見つかったよく似たアリは、「ヒアリではなかった」と環境省が発表した。
兵庫県立人と自然の博物館によると、ヒアリは体長2.5ミリ〜6ミリで、体の色は赤茶色。
腹はやや黒みがかっていて、尾には毒針があり、外敵から刺激を受けると積極的に刺してくる。
刺されると、アルカロイド系の毒によって、アレルギー反応が起こり、死亡することもあることから、速やかな医療措置が必要だ。
生息場所は、ひらけた場所を好み、草地や公園、アスファルトのすき間や芝生に、直径25〜60センチ、高さ15〜50センチのドーム状のアリ塚を築く。
日本国内でこういったアリ塚を作る種類はおらず、コロニーには約20万〜40万匹の働きアリと女王アリがいる。
コロニーでは、女王アリが1匹しかいないものもあるが、複数のいるタイプもあり、なかには数百の女王アリがそれぞれのコロニー形成し、複数が合体した「スーパーコロニー」を形成するケースもあるという。
こうなるともはや手がつけられないため、拡大する前に徹底的に防除しなければならない。
ヒアリは雑食性で日本固有種のアリや昆虫を食べるほか、鳥のヒナやトカゲなどの小動物も集団で襲うことから、国際的に最も深刻な影響を及ぼす外来生物として「世界の侵略的外来生物ワースト100」に選ばれている。
【日時】2017年07月11日(火) 14:08
【提供】ハザードラボ