9日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で予定されていた、韓国のアイドルグループ「防弾少年団(BTS)」の出演が見送りとなった。
同局は8日夜、「以前にメンバーが着用されていたTシャツのデザインが波紋を呼んでいると一部で報道されており、番組としてその着用の意図をお尋ねするなど、所属レコード会社と協議を進めてまいりましたが、当社として総合的に判断した結果、残念ながら今回はご出演を見送ることとなりました。」というコメントを番組公式HPに掲載。
生放送前日の出演見送りは異例中の異例ともいえる措置だ。
防弾少年団は2013年に韓国でデビューした7人編成の男性ヒップホップアイドルグループ。
日本でも14年にデビューすると、シングルやアルバムがオリコン1位を獲得しており、まもなくドームツアーも予定されている彼らだが、問題となっていたのはメンバーの1人がかつて着用したTシャツだ。
女性芸能誌のライターが語る。
「問題視されているのは、メンバーの1人が着ていたTシャツです。そのTシャツには、日本による植民地支配からの解放を記念する『光復節』を祝う内容の文が記されており、原爆投下の場面がプリントされていました。さらに過去にも、そのメンバーが日本に対し批判的なツイートしていたことも明らかになりました」(女性誌ライター)
こういった事実が判明するや、黙っていなかったのはネット民たちだ。
ニュースサイトの運営に携わり、ネット事情に詳しいフリーの編集者はこう語る。
「ネットには、韓国人やその言動を快く思わず、敵愾心をむき出しにする人が多く存在します。彼らは、常日頃からツイッター、ネット記事のコメント欄、匿名掲示板などに、とにかく熱心に書き込みをしますが、今回BTSから『原爆Tシャツ』という“燃料”を投下されて、一気にヒートアップしていました。とはいっても、BTSが閉じられた空間であるコンサート会場でライブを行っている限りは、そこまで大きな騒ぎにはなりませんが、地上波テレビに出るとなれば、話は別です。攻撃対象は『BTSをわざわざ使ったテレビ局』にも広がります。しかも先日、韓国で下された徴用工判決により、反韓ムードはかつてないほど高まっており、タイミングは最悪。当日、出演していればネットが大炎上したのは間違いないでしょう。ネット民はネットに書き込みをするだけでなく、局やスポンサーに抗議電話をかけまくったりします。具体的には、『原爆を賛美するミュージシャンが出る番組に、お金を出すのか?』と言うのです。そしてスポンサーが番組を降りなければ、その企業も“反日企業”に認定されるという流れです。テレ朝は面倒ごとを避けたということでしょう」
テレ朝は先頃、日本テレビから視聴率トップを奪ったばかり。
出演見送りも異例だが、その理由を隠さずに発表したことで、さらなる波紋を広げることになりそうだ。
【日時】2018年11月08日(木) 23:26
【提供】日刊サイゾー