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　2022年4月12日、タイへの入国規制が緩和されつつある中、新年度の人事異動で初めてタイに赴任する人にとっては、期待より不安の方が多いとも聞く。そんな不安に少しでも役に立ちたいとバンコク在住の企業経営者が始めたユーチューブチャンネルの人気が上昇中だ。

　タイで仕事をする中で、その内容よりも様々な慣習や考え方の違いやタイ人との付き合い方が、仕事にも大きな影響を及ぼすだけに神経質になる人も少なくない。そんな不安を少しでも和らげて欲しいと昨年から始まったYoutubeチャンネルがある。その名もユーチューブチャンネル「タイ前線」は、タイに長く住む先人の知識や情報を共有するために、タイ国内で活躍する起業家や専門家に話を聞くシリーズとして、週に3回ずつアップされており、間も無く100回に達する。

　タイでのスタートアップの経験談や注意点など、企業経営者にとっても参考になる話しや、タイ人社員を採用する時の注意点や彼らの考え方について。タイの株式市場についてなど知っていて損はない話が多くアップされている。

　ビジネスの話しばかりではない。タイの医療や住居事情。そして、せっかくのタイ滞在を楽しく過ごすためのスポーツや音楽に関する話もあり興味深い。例えば、タイの大学でも教鞭を取る桑野教授には、タイの華僑について話しを聞いている。これは、タイでビジネスをする上で華僑との付き合いが必須にもなることから、その歴史や背景を知る意味で非常に役立つ情報だった。かくいうわたし自身も先日、タイの音楽について話をしてきたばかりだ。(関連記事をプチと押してください。そむちゃい吉田出演、Youtubeチャンネル「タイ前線」)

　チャンネルを運営するパーソナルコンサルタント社代表の小田原靖氏とTarentEX社CEO越陽二郎氏に直接話を聞いた。

　「新型コロナで飲食店や学校も閉鎖されて閉塞感しかなく、何もかも停滞していて動いていなかった。そこで、自分たちが何かの行動を起こすことで、口火としてみんなが何かが動き出す動機になれば良いなと思った。映像作りは素人ばかりなので、ハードルが高く感じていたが、実際にはじめて見たらなんとなくうまくできた。最近では疎遠になっていた知人からもビデオ見ているよと声をかけてもらえたりするのも嬉しいですね。自分たちの経験やお話を伺った方々の知識が、見ている人に役に立っているというお話も聞こえてくるようになりました。」

　タイは世界の中でも有数の親日国であり、タイ人気質も優しい。しかしビジネスには別の見識も必要だ。これまで口コミでしか聞けなかった話がこうして気軽に見られるというのは、タイ滞在の不安解消に大いに役立つことだろう。【編集：そむちゃい吉田】