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　その犯人は、インドというカースト制度がいまだ残る国において、底辺層の人間だったのだろうか。しかし、政府職員になれるくらいだから、そうでもないだろう。さらに政府職員だから、給料だってそれなりにもらえているだろうし…。

　Galaxyは、韓国のサムスンのブランド。S23ultraは、日本、いやAmazonで見る限り17万円ほど。これを高価とするか、韓国製だけどいいお値段ねともっと高いのを買うか。

　犯人たる政府職員は、貯水池に友人ときて自撮りを楽しんでいたという。しかし、うっかり落としてしまった。貯水池は水深が深く、どこに落ちたかもわからない、さらに潜って探すのも危険。かといって、せっかく買ったものを落としたままにするには悔しすぎる。

　貯水池を担当する部署に電話をした。スマホの位置を特定するため。いやいや、いくら精度があがったとしても、池に落ちているのにGPSがご機嫌よく作動してくれるだろうか。

　部担当部署的には、90センチだけ水を抜いていいと許可を出した。これも彼が、政府職員だからであり、一般のインド人ならば許可など出るわけがない。

　人間には、欲望がある。90センチで反応がなければ、「あれ～90センチだと思ったんですけど～」で乗り切ろうと頭が働く。彼はディーゼルポンプを借りて、3日間200万リットルの水を抜いた…200センチであれば、一日90センチで三日間だと思いましたが言い訳として成立するのに。

　200万リットルの水とは、灼熱の夏になった場合、インドの600ヘクタール=東京ドーム129個弱の土地を潤すことができる。ただこの貯水池は約1億リットルの貯水量があるため、ほんの一部と考えたのかもしれない。

　無事Galaxyは回収できたものの、すでに起動は無理だった。そして別の機種でSNS動画を作り、周辺住民が困るほどは抜いていないと犯人は自己保身に走った。

　おてんとうさまはみている。この動画が拡散され、職場に抗議が殺到し、彼は停職処分になった。たかだか韓国製のスマホを落としただけなのに。

　もしかして、犯人、インド人じゃなくて、韓国をこよなく愛する韓国政府からの出向された職員だったとか。ならインド人が困るとか俺のしったことじゃね～よかもしれない。