愛媛銀行から5億円超が北朝鮮に不正送金された? 金融庁が頭を抱える“マネーロンダリング疑惑”
日本名を名乗る男が送金した「K Barun Company」の正体とは
文藝春秋 2019年12月号
「K Barun Company」の正体は……
だが、愛媛銀行の驚きはこれだけでは終わらなかった。男性は6月下旬にかけて、たびたび石井支店に姿を見せ、そのたびに1億円前後の送金を依頼してきたのだ。送金先は同じ香港・恒生銀行の口座。結局、都合5回、送金総額は5億5185万8000円に及んだという。
なぜ男性は四国の地方銀行から香港に5億円を超える送金を行ったのか。実は、送金先である「K Barun Company」は北朝鮮との関係がある会社だったのだ。そして、ドル取引で行われたこの案件を、米財務当局も掴んでいるという——。
果たして、FATFは愛媛銀行の案件にメスを入れるのか。政府が危機感を抱く審査結果の公表は来年6月頃の見込みだ。
「文藝春秋」12月号および「文藝春秋digital」では、児玉氏が「北朝鮮制裁は抜け穴だらけだ」と題し、愛媛銀行を舞台にした不正送金事件の真相のほか、和歌山の業者が関与する日中合弁会社を通じた北朝鮮取引、FATFナンバー2の韓国人検事の存在などについてレポートしている。
[匿名さん]