🛩️ 自衛隊・軍事全国

>>15←簡略化してもそれなりに長いので、より簡単に説明します。 ◉欧州戦争に日米とも関与しない。 つまり日本はドイツ側に立って参戦しないし、米国も英国側に立って参戦しないということです。 ◉日中戦争については、日本が中国の独立と領土保全、そして中国からの撤兵を保障すれば、米国は満州国を承認し、さらに蒋介石に対する和平勧告を行うということです。 ※この条件（満州国承認）を見せられた蒋介石はショックを受けたといいます。 ◉儀礼的部分はとばします。 ◉米国が行ってきた経済制裁の解除です。 ◉米国は日本の南西太平洋地域における資源開発を支援する旨を表記しています。 ◉米国は今後アジアにおける欧州諸国の進出を認めず、さらにフィリピンの独立保障や、米国内での日本人移民への待遇改善を表記しています。 …もちろん、これは交渉の叩き台で、両国がそのまま呑むということではありません。 しかしこれをベースに交渉を進めれば、我が国は戦争によらずに大きな経済・外交上のメリットを得られる可能性が高かったのです。 しかし結局これは我が国では新聞報道などで公になることもなく終わっています。 この諒解案を日本国民に知るのは〝いわゆる東京裁判〟の場でした。 それまで「我が国には戦略資源がない、その上英米はABCD包囲網などによる経済制裁で我が国を締め上げている、だから戦争するしかないのだ…」こう聞かされていた国民が、この諒解案の存在を知った時の衝撃は察するに余りあるものです。 この諒解案を交渉材料として活かさず南進を進めたのは何故か？ それは北進に反対する組織の意図が大きいと想像せざるを得ません。北進…対ソ戦によって自らの権力維持が困難になる組織とは何か。そこに答えがあるように思えます。