実弾と空包を区別できず 鹿追の陸自誤射「経験乏しく」
06/21 07:10、06/21 08:34 更新
十勝管内鹿追町の陸上自衛隊然別演習場で5月、第310輸送中隊(札幌)の隊員9人が、空包を使う訓練で実弾を発射し2人が負傷した事故で、陸自は20日、原因調査の結果を発表した。弾薬の誤請求や確認不足など複数の人為ミスが重なり、実弾を交付。受け取った隊員が実弾と気付かなかったのは、輸送支援が主任務で「他の部隊に比べて経験が乏しかった」ためと結論付けた。
岩田清文陸上幕僚長は記者会見で「非常に責任を痛感している」と述べ、関係者の処分を検討していると表明。警務隊も業務上過失致傷容疑を視野に慎重に調べている。
事故は5月23日、輸送中隊の訓練中に起き、隊員9人が計79発を発射した。陸自によると、輸送中隊は空包を請求したが、上級部隊である北部方面輸送隊(札幌)の管理担当者は、弾薬を管理する真駒内駐屯地業務隊に実弾を請求。管理担当者は、4月に実弾を請求した際の書類を参照し、電子システムに空包ではなく実弾を示す番号を入力してしまったという。上官も訓練計画と照合することなく請求を了承していた。
06/21 07:10、06/21 08:34 更新
十勝管内鹿追町の陸上自衛隊然別演習場で5月、第310輸送中隊(札幌)の隊員9人が、空包を使う訓練で実弾を発射し2人が負傷した事故で、陸自は20日、原因調査の結果を発表した。弾薬の誤請求や確認不足など複数の人為ミスが重なり、実弾を交付。受け取った隊員が実弾と気付かなかったのは、輸送支援が主任務で「他の部隊に比べて経験が乏しかった」ためと結論付けた。
岩田清文陸上幕僚長は記者会見で「非常に責任を痛感している」と述べ、関係者の処分を検討していると表明。警務隊も業務上過失致傷容疑を視野に慎重に調べている。
事故は5月23日、輸送中隊の訓練中に起き、隊員9人が計79発を発射した。陸自によると、輸送中隊は空包を請求したが、上級部隊である北部方面輸送隊(札幌)の管理担当者は、弾薬を管理する真駒内駐屯地業務隊に実弾を請求。管理担当者は、4月に実弾を請求した際の書類を参照し、電子システムに空包ではなく実弾を示す番号を入力してしまったという。上官も訓練計画と照合することなく請求を了承していた。