履正社監督、過去の過ちから改めた指導法 甲子園Vに涙
8/22(木) 20:33配信 朝日新聞デジタル
履正社監督、過去の過ちから改めた指導法 甲子園Vに涙
ひと 履正社の岡田龍生監督=樫山晃生撮影
■夏の甲子園101回大会で優勝した履正社の監督 岡田龍生さん(58)
大切にしてきたのは、生徒の自主性だ。気づかせてくれたのは、18年前の経験。指導に熱をあげるばかりに、生徒にふるってしまった暴力とその気づきが、今の履正社を作り上げる原点となった。
【写真】ひと 履正社の岡田龍生監督=江口和貴撮影
併殺打で初の全国制覇が決まると、ベンチ前で部長や記録員ときつく抱き合った。「選手が本当によくやってくれた」。日焼け顔に、白い歯がこぼれた。
大阪府出身。東洋大姫路(兵庫)から日体大、社会人野球を経て1987年に履正社の監督に就任した。当時の部員は助っ人を含め11人。学校名も読んでもらえなかった中でのスタートだった。そこから生徒に手をあげることもある徹底的なスパルタ指導で強化し、97年夏に初の甲子園出場を果たす。
だが、4年後の2001年、ミーティングで部員を殴り謹慎処分に。「あの頃と同じだ」。指導法を顧みたとき、自分が嫌だったはずの高校時代が重なった。高3春に三塁手、主将として選抜大会で4強。でも、良い思い出は「甲子園の4試合だけ」と振り返る。練習は厳しく、「監督に怒られないためにどうするか」と常に考えていた。
8/22(木) 20:33配信 朝日新聞デジタル
履正社監督、過去の過ちから改めた指導法 甲子園Vに涙
ひと 履正社の岡田龍生監督=樫山晃生撮影
■夏の甲子園101回大会で優勝した履正社の監督 岡田龍生さん(58)
大切にしてきたのは、生徒の自主性だ。気づかせてくれたのは、18年前の経験。指導に熱をあげるばかりに、生徒にふるってしまった暴力とその気づきが、今の履正社を作り上げる原点となった。
【写真】ひと 履正社の岡田龍生監督=江口和貴撮影
併殺打で初の全国制覇が決まると、ベンチ前で部長や記録員ときつく抱き合った。「選手が本当によくやってくれた」。日焼け顔に、白い歯がこぼれた。
大阪府出身。東洋大姫路(兵庫)から日体大、社会人野球を経て1987年に履正社の監督に就任した。当時の部員は助っ人を含め11人。学校名も読んでもらえなかった中でのスタートだった。そこから生徒に手をあげることもある徹底的なスパルタ指導で強化し、97年夏に初の甲子園出場を果たす。
だが、4年後の2001年、ミーティングで部員を殴り謹慎処分に。「あの頃と同じだ」。指導法を顧みたとき、自分が嫌だったはずの高校時代が重なった。高3春に三塁手、主将として選抜大会で4強。でも、良い思い出は「甲子園の4試合だけ」と振り返る。練習は厳しく、「監督に怒られないためにどうするか」と常に考えていた。