九州北部を中心とした記録的な豪雨で、福岡と大分両県では6人が死亡し、22人の安否がわからなくなっている。
管義偉官房長官は7日午前の会見で、「このほかに親族と連絡がつかない人もおり、福岡県の朝倉市や東峰村を中心に14地区で、270人以上170軒が孤立状態だ」と述べて、救命救助活動がはかどらない現状を明らかにした。
気象庁は6日午後、福岡、大分両県の大雨特別警報を解除したが、7日現在も九州北部の多くの地区で土砂災害警報が続いている。
きょう夕方からあす8日にかけても、停滞する梅雨前線の影響で断続的に激しい雨が降り続き、24時間で250ミリ近い大雨が見込まれる。
両県の災害警戒本部によると7日現在、福岡県内では朝倉市と東峰村を中心に4人の死亡が確認されたほか、大分県では土砂崩れに巻き込まれた43歳の男性と、田代川で見つかった79歳の男性の2人が死亡。
県警に110番通報があった行方不明者の数は22人だが、親族から連絡が取れない人の数はそれ以上にのぼり、被害はますます拡大する見通しだ。
道路の冠水や流木被害で道路が遮断され、通行が不能だった東峰村では、きょうは重点的に不明者の捜索救助活動が行われている。
捜索救助活動は、警拶消防、自衛隊、海上保安庁を合わせて1万2300人体制で行っており、今後も順次増員していく。
管官房長官によると、両県では現在791世帯2211人が避難所で避難しているが、当面の水や食料は自治体の備蓄分で間に合うという。
しかし、輸送手段がないため、自衛隊がトラックで搬送している。
【日時】2017年07月07日(金) 13:15
【提供】ハザードラボ