リーグ優勝を決め、日本シリーズに向けてあとはCSファイナルステージでの勝利を祈るのみになった広島。
昨季のCSはどうだったのかを振り返り、今季のCSを予想してみたい。
■2016年CSファイナルステージ成績
■第1戦 広島5対0DeNADeNA000|000|000=0広島002|000|21X=5勝:ジョンソン敗:モスコーソ
広島は3回裏、3番・丸佳浩、4番・新井貴浩の連続タイムリーで2点を先制。
投げてはジョンソンが完封で幸先よく先勝した。
■第2戦 広島3対0DeNADeNA000|000|000=0広島101|000|01X=3勝:野村佑輔敗:三嶋一輝
丸佳浩のタイムリーで先制すると、野村佑輔、今村猛、ジャクソン、中崎翔太の継投で2試合連続無失点に抑えて完勝。
アドバンテージの1勝を合わせて早くも日本シリーズ進出に王手をかけた。
■第3戦 DeNA3対0広島DeNA000|210|000=3広島000|000|000=0勝:井納翔一敗:黒田博樹
DeNAは伏兵・エリアンの一発で先制。
投手5人をつぎ込み意地の1勝を挙げた。
■第4戦 広島8対7DeNADeNA022|002|100=7広島601|010|00X=8勝:岡田明丈敗:今永昇太
広島は初回に新井貴浩、鈴木誠也の連続タイムリー、エルドレッドの3ランで大量6点を先取。
しかし、DeNAも梶谷隆幸、ロペスの一発などで猛烈に巻き返し。
最後は1点差で広島が逃げ切り、何とか日本シリーズ進出を決めた。
勝負の分かれ目はDeNAの4番・筒香嘉智を5打数0安打に抑えきったことだろう。
■総括:DeNAとの対戦は避けたい!?
昨季と今季の広島で大きく違うのは先発陣の経験。
黒田博樹が引退し、さらにはジョンソンが本調子ではなく、20代の投手に先発マウンドを任せる試合が多くなる。
野村佑輔、岡田明丈らが昨季の経験を生かせるか。
薮田和樹がシーズン通りの投球ができるかなど、不安定な要素はまだまだ多い。
ただし、打線の粘り強さや畳みかけは信頼できる。
昨季は鈴木誠也がやや苦しんでいたが、周りが補って余りある活躍。
特にベテランの新井貴浩やエルドレッドは、気持ちが空回りする投手を的確に捉えることができ、今季もここぞの場面で大きな仕事をやってくれるだろう。
早く優勝が決まったことでリリーフ陣もしっかりリフレッシュできるはず。
3位はDeNAと巨人のデッドヒートになっているが、もし、いずれかと対戦することになれば、リリーフ陣は広島にアドバンテージがありそうだ。
ただし、今季もDeNAはあなどれない。
広島は9月20日時点で、巨人戦は16勝7敗、阪神戦は14勝9敗1分と大きく勝ち越しているが、DeNA戦は11勝12敗と五分。
特にロペスは今季広島戦で打率.351、6本塁打と大爆発しており、筒香嘉智も広島戦で3割を超える打率をマークしている。
広島打線はDeNA投手陣を苦にしてはいないが、願わくば巨人、阪神とファイナルステージを戦いたいところだろう。
【日時】2017年09月24日(日) 16:05
【提供】デイリーニュースオンライン