テレビ東京系の人気番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』の“パクリ番組”と揶揄されながらも安定した人気を誇ってきた、徳光和夫の『路線バスで寄り道の旅』(テレビ朝日系)。
2013年に特番がスタートし、15年からレギュラー放送となった同番組だが、今年初めごろから打ち切りがウワサされ始めた。
視聴率こそ及第点のようだが、徳光の肉体的限界が近づいているようなのだ。
確かに、番組の売りになっている徳光の居眠りを見るたびに、そろそろ限界かなと感じてしまう。
テレ東の『ローカル路線バス』は、太川陽介と蛭子能収のコンビで、07年の春から不定期特番としてスタート。
番組の制作費は1本あたり800万円と、通常のバラエティ番組の約半分という安さで、10%前後の視聴率を取っていることから、それを見たテレ朝は、徳光とタレントの田中律子のコンビを中心に据え、ゲストの女性タレントを加えて進行する『路線バスで寄り道の旅』をスタートさせた。
徳光自身も「テレ東のパクリ番組だ」と自虐していたというが、その節操のなさが功を奏し、レギュラー化。
徳光にとって、テレ朝での初レギュラー番組となった。
徳光は、いまだにお小遣い制だという。
昔のように、大きな番組の司会のオファーは来なくなったが、かといって、結婚式の司会の依頼も、そうしょっちゅうあるわけでもない。
周囲に「働かないと大好きな競馬ができないんだよ」漏らしていたというが、それだけに、老体にむち打ってでも『路線バスで寄り道の旅』は続けたいらしいが、寄る年波には勝てないようだ。
番組では、道中徳光がバスの中でこっくりこっくりと仮眠する姿が売りになっている。
その姿を女性陣たちにいじられるシーンは、視聴者にはほほえましく映っているようだが、実際には、徳光は番組の収録が終わるとぐったりしているという。
徳光にとって収録中の居眠りは、どうにも避けることができない大事な休息なのだ。
だが、それはプロとしてどうなのだろう?
徳光にもその葛藤はあるはずだ。
今年1月、テレ東の『ローカル路線バス』のレギュラーだった蛭子が、「この年で3泊4日のロケはきつい」と言って降板した。
降板の真相は、太川と比べて自分のギャラが安かったことに蛭子が不満を持っていたという情報もあるが、体力的に限界だったことも確かなようだ。
69歳の蛭子の降板を受けて、徳光も「こっちもいいんじゃない」と言い始めたという。
3月10日で76歳を迎えた徳光。
蛭子より7歳も上なのだから、例え1日でも、朝から夜まで動き回るロケは相当つらいのだろう。
『ローカル路線バス』を追うように始まった『路線バスで寄り道の旅』、その終わりも“先輩”に近づいているのかもしれない。
【日時】2017年03月13日(月) 13:00
【提供】日刊サイゾー