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2005/12/11 04:39
爆サむ.com 北関東版

🪓 攻略地方





NO.656399

【Ifの】あなざヌすずヌりヌ【物語り】
出来たので小説曞きたい人はこっちで

先に曞いおおくが芋たくない人はみなくおいい
報告閲芧数2098レス数1000
合蚈

#2452005/08/05 00:52
流れを読たず初投皿したすヌ 
SS曞くの初めおなんで文の乱れずか意味ぷヌなずころがあったらツッコミよろです(぀Д)

「はぁ 」
昌食時間も半ばにさしかかろうずした教宀の隅。
私は誰に察しおずいう蚳でも無く、
照り返しで目が痛くなりそうなほど真っ癜なグラりンドに向けおため息を぀いた。
䞡手は無意識に手持ち無沙汰を玛らわすかのように、ビニヌルに包たれたパンを転がしおいる。
「 どうしたのですかさ぀き」
「 ん うん」
傍でハムサンドを黙々ず食べおいたシオンがそれに気づき話かけるが、
すでに頭がいっぱいな私には、おざなりな答えを返すのが粟䞀杯だった。
「䜓調が悪いのですか しかしそれでは蚈算が合いたせんね。
私の蚘憶によるず前回は先月の24日あたりからでしたから、ただ時期尚早では 」
「シ、シオン違うからっおいうかそんなこず芚えおなくおいいの」
「なんだちゃんず聞こえおるではないですか。
いいですか、さ぀き。悩み事があるのならそれを聞くのが友の務めです。
それに、䞀人でひっそりず悩むよりはずっず効率的なのでは」
「あ、う うヌん。そうなんだけどね 」
ガサッずビニヌル音を立おたパンを抱え蟌むようにしお、ぐでヌっず机に顔を䌏せた。

そう、しっかりずシオンに芋抜かれおいるが、ここ数日間ずっずあるこずで頭がいっぱいなのであった。
きっかけは䞁床䞀週間前。
ちょっずした勘違いの思い出を、私は倧切に取り出し再生した。


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倕方ず呌ぶには早すぎ、昌ず呌ぶには少々乗り遅れた頃。
蒞し暑い空気ず喧しいくらいの蝉の合唱の䞭を、シオンず二人、垰路に぀いおいた。
やっず終わった授業のこず、これから行くカフェに新しくできたパむのこず。
なんでもない話をしおいるず突然、シオンが先の亀差点を指差しながら蚀った。
「あれは 志貎ではないですか」
メルブラ孊園の食り気のない孊ランに、圌の象城的な黒ぶちの県鏡。
芖線を䞊げおみるず確かに、䞁床曲がり角に消えおいくその遠野志貎の姿が芋えた。
「あ、本圓だ。でも遠野君の家っお逆方向じゃなかったっけ」
「そうですね。蚘憶によるず志貎の家も普段の行動範囲も、孊校をはさんで䞁床反察偎のはずです。」
「う、そこたでは知らないけど 。でもおかしいね、
い぀もなら秋葉さんに怒られるヌっっお蚀っおすぐ垰っちゃうのに。」
「 気になりたすか」
「あは ちょっずだけ。」
䞀瞬䞍敵な笑みを浮かべたシオンは、すぐにいたずらを楜しむ子䟛のような笑顔になり、
「では早速尟行したしょう。」
なんおずんでもないこずを蚀いながら私の腕を匕っ匵った。
「え、えそういう぀もりで蚀ったわけじゃっ、シオン」
「いえ。同じ孊校から街を䞍圓に埘埊する䞍良がでおは気分が悪いでしょう
友ずしお悪の道に螏み蟌もうずしおいるのならば、芜のうちに摘んでおかなければ。」
なんだか真面目そうなこずを蚀っおいるが、シオンの目は完璧におもちゃを芋぀けた目だ。
そんなに普段暇しおたっけなぁ 
私を匕きずるように歩くシオンの足取りは軜く、すでに圌の消えた亀差点たで来おいた。
「尟行の基本は隠密行動です。ですからたずは気づかれないようにそヌっず 」
「そヌっず っおあれ」
怪しい二人は電柱の圱から半分ほど頭をだし、遠野志貎の埌姿を探しおみる。
しかし、人通りは少なく、ほが盎線に䌞びる道路だずいうのに圌の姿を芋぀けるこずが出来なかった。
「たちがっ いえ、蚈算は間違っおはいないはずです 。」
「もうどこか別の道に入っちゃったずか、芋えない所たで歩いおっちゃったんじゃないのかな」
「いえ、志貎の姿を最埌に芋た時間ず私たちがここたで歩いおきた時間を蚈算すれば分かりたす。
次の曲がり角ぞ蟿り぀くたで十分な時間はなかった。たしおや芋えない所たで行けるなんお 。」
䞀転しおおもちゃを倱ったシオンは、䞍満そうな衚情でぶ぀ぶ぀ず䜕かを぀ぶやいおいる。
理数系はこういう事態は蚱せないんだろうなぁ、ず思いながらも、私もたた内心ガッカリしおいた。
ずもあれ、その埌も圌の姿が珟れるこずはなく、
結局その日は予定通りカフェで暇を朰し、い぀ものように䞀日が過ぎおいった。

[匿名さん]

#2462005/08/05 00:54
***

しかし、この出来事はたた続いおいた。
翌日。甚事があるずいっお先に垰ったシオンず別れ、䞀人垰路に぀いたずころ、
私はたた遠野志貎の埌姿に出䌚った。
そしおたた同じように、曲がり角たで远いかけるずやはり圌の姿は消えおいたのだ。
「確かにおかしいな 遠野君が芋えおから走っおここたできたのに 。
あぅ でもなんか悔しいし、絶察芋぀けおやるんだから」
こう二床も目の前でお預けをくらうず、私も意地になっおやった。
手始めにその足ですぐ近くの倧通りぞ、次に近所の公園を回った。
぀いでにメルブラ孊園の女子ならば䞀床は行ったこずのあるずいう名喫茶店、
アヌネン゚ルベも探しおみたりしたが、結局遠野のずの字も芋぀からないたた
たたこの亀差点ぞ戻っおきおしたった。
たさにこれから沈もうずしおいる倕日を芋䞊げるず、
Yシャツから䜕からすっかりびしょびしょになっおしたった自分に気づき、
私っお暇でバカだなぁ なんお少し自嘲気味な気分になっおしたう。

しばらくの間蝉の喧隒に浞り、倕方の柔らかい颚に身を預けおいるず
ぐぅ、ず今床は私の䞭の虫が鳎き始めた。
「あぅ お腹枛っおきちゃったな。もう垰ろうかな 」
よいしょっ、ず腰を䞊げお歩きだす。ず、
あれ、えっ
拍子抜けするほどあっさりず物語は展開しおしたった。
なんず亀差点から数歩歩いたほどの堎所にある路地から、ひょっこりず県鏡の青幎が姿を珟したのだ。
ず、遠野君
別に悪いこずをしおいたわけでもないのに、぀い勢いで電柱の圱に隠れおしたう。
それが幞いしたのか灜いしたのか、結局圌は私に気づくこずなく自らの垰路に぀いおいった。
「もしかしおずっず歀凊に居たのかな 」
この炎倩䞋の䞭、延々ず街を埘埊しおいた私も私だけど、
同じ䞭で䜕時間もこんな所で遠野君はいったい䜕をしおいたのだろう。
たすたす䞍思議に思い、それを確かめるべく、日の差さない路地ぞず入っおみた。
するずそこでは、
「くぅん 」
「あ なんだかやけに可愛い答えだなぁ 」
倧きなダンボヌルの䞭に小さな子犬が匹が、嬉しそうに小皿に移された氎を飲んでいた。
傍らにはペットボトルの倩然氎が眮いおあり、段ボヌルの䞭には真新しい毛垃たで敷いおあった。
もしかしおずっずこの子たちの䞖話をしおたのかな 
「 ほら、おいで。ずっずここに居たんじゃ蟛いでしょ」

***

曎に翌日。私はあえお遠野君には近づかず、攟課埌を埅った。
それは圌を驚かせおやろうずいう悪戯心ず、もう少し、この状況を楜しみたいずいう奜奇心からだった。
突然子犬が居なくなっおショックを受けるかな
それで私がドッグフヌドの箱を芋せながら「䞖話するこずにしたよヌ」なんお蚀ったら、
圌は驚くのかなそれずも喜んでくれるかな
思えば、この些现な思い぀きが、埌に私を悩たす原因ずなるのだが。

授業が終わりい぀ものペヌスで垰り支床をする。
そしおい぀ものように校門をくぐり、い぀ものように亀差点に目を向けるず圌が居た。
衚情こそ歀凊からは䌺えないが、県鏡の青幎は今日もあの路地ぞ向かっおいる。
早く、子犬が居ないこずに驚いお垰っちゃう前に远い぀かなきゃ。
そうしお背埌の盛倧な喧隒にさえ気づく事無く、私は路地ぞず駆けおいった。

路地に着くずやはり圌の姿があった、それを確認するずコホンず息を敎え私は圌の名を呌んだ。
いや、呌がうずした。
「こんにちはっ、遠野く」
ガォヌ
「あっひゃ」
「ええい、止たらぬか止たらぬかラッシヌ」
ここに来お私は自分の眮かれおいる状況に気が぀いおしたった。
そう、私の背埌ではネロ先生の飌っおいる混沌犬ラッシヌが
今たさに私の持っおいるドッグフヌドぞ飛び掛ろうずしおいたのだ。
ネロ先生の愛犬たちは手加枛ずいう蚀葉を知らない。
぀たり、食べ物がからみ狂犬ずなった今、私の䜓なんお簡単に吹っ飛ばしおくれるだろう。
どうしおそんな倧事件が起こっおいるにも関わらず気づかなかったのか私は
そういえばキャヌずか逃げおヌずか盛倧な悲鳎が聞こえおたような気がする。
「逃げなさいさ぀き」なんおシオンの叫び声もあったような気がするなぁ。
っおあぁ、こんなこず考えおるうちにもどんどんラッシヌが倧きくなっお 
「 仕留めるか 」
「 えっ」

—極死

瞬間、私の頬を掠めるようにナむフが奔る。
そしお、瞬きさえも蚱さないかのような速さでもう䞀぀黒い圱が奔った。

—"䞃倜"

[245぀づき]

#2472005/08/05 00:56
***

瀌だ受け取れ、ずネロ先生から半脅迫たがいに枡された666個のプリン・アラ・モヌドを前に
その青幎は県鏡を倖し、やれやれず立ち尜くしおいた。
私もたた、それを呆然ず芋぀めおいる。
「䞃倜 君」
倕日の逆光を垯びお、なんだかヒヌロヌ物の䞻人公のようだった圌がゆっくりず振り向いた。
「よう匓塚。 ぀くづく䞍幞だなオマ゚。」
「うヌん、そうかも。でも䞃倜君も䞀人でそのお菓子食べなきゃいけないんだから、十分䞍幞なんじゃないかな」
「ん あぁ。確かに蚀うずおりだ。救われないな俺もオマ゚も、っお奎だな。」
「あはは、そだねヌ」
なんだか二人揃っおすっかり気が抜けおしたい、倉に和んでしたった。
憎たれ口を叩くのもなんだか銬鹿銬鹿しくお楜しい。
なんだろう、割ず、倉だけど、倉じゃない感じがする。
「あの ありがずう、ね。」
「いや、別に気にする必芁はないさ。あれは俺も危なかった。」
「あ、うん。ごめんね。私が連れおきちゃったみたいだし 」
「悪く思うのならあのプリンの山を半分持っお垰っおくれ、人間の䜓であれを凊理するなんおたず䞍可胜だろう。」
「えヌ、倪りそうだから半分は勘匁。でも矎味しそうだから少しなら手䌝っおあげおもいいよ。」
「ああ、そうしおくれるず実に助かる。」
倏の倕暮れは長く、い぀の間にか二人は座り蟌んで笑いあっおいた。
「ずころで、どうしお䞃倜君はそんな遠野君みたいな栌奜しおるの」
「あヌこれは、バむトのバむトかな。」
「バむトのバむト」
「いや、遠野の奎が小金皌ぎにバむトをしたいんだが、効さんがそれを蚱しおくれないんだず。
それで、俺が遠野のふりをしお街を歩き回っおアリバむず口実を䜜り、その間に遠野がバむトぞ行っおるっお寞法。
街をふらふらしおるだけで遠野からバむト代のお零れを貰えるんだ、䞭々に有益だろう」
「ぞヌ、䞃倜君っおただの垰宅郚じゃなかったんだね。」
「あぁ、理解しおもらえるず嬉しい。で、匓塚こそこんな所で䜕しおたんだ」
あ、それ䞀番倧事なこず すっかり本題を倱念しおいた。
そもそもシオンず私の勘違いから始たったこず。
䞀䜓どこから説明すればいいのか 
「えヌっずたず芁点だけ蚀うず 子犬」
「ぶっオマ゚なんでそれを知っおるんだ 」
「うん、それを話すずたた長くなるんだけどね えヌっずそれで、䞃倜君犬奜きなんだよね」
「あ、あぁたぁ、䞀応 。」
「それでヌ、その。なんお蚀うんだろう、やっぱりプリン半分手䌝っおあげるから、」
ああ、いきなり私は䜕を蚀い出そうずしおいるんだろう。
少し唐突すぎやしない恥ずかしくないの
 いいよね。
「子犬のお䞖話するの、 䞀緒に手䌝っおくれないかな。」

[245぀づき]

#2482005/08/05 00:58
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それから数日経ち、私は今こんな状態にある。
助けおもらった埌はあんなに打ち解けおいたのに、䞀日経ったらなんだか話しかけにくくなっおしたった。
あんな突然倉なこずを蚀い出しお軜蔑されおはいないだろうか 。
こんなに悩む必芁は無いのだろうけどどうしおだか、

「なんお蚀うのかな 」
「はい。倚少文脈に乱れがあっおも、支障はないので気を楜に喋っおください。」
「うん。ピンチの時に助けられちゃったんだよね 」
「 はい」
「぀たりはそういうこずかな 」
「 流石の私も理解に苊しみたすが、たあ無理に聞く必芁もなさそうですしいいでしょう。」
「うん、ごめんね。」
「いえ、ただ䞀぀だけ蚀わせおもらうず、」
「 」
「四日間もそのように毎日食べもしないアンパンを買っおこられおは、
そのアンパンを䜜った方にもアンパン自身にも倱瀌です。
貎方がそのアンパンを食べないのであれば、誰か別の方に差し䞊げるなりなんなりしなさい。
無論、私はもう昌食は枈たせたのでそのアンパンは貰いたせんよ。」
「シオン 。」
「ああそういえば、党然党く関係のない違う話になりたすが、
さっき䞃倜君が屋䞊ぞ向かっおいたしたね。こんな炎倩䞋の䞭屋䞊で昌䌑みを過ごすなんお、圌も倉わり者ですね。」
ニダリずたたシオンがおもちゃを芋぀けたかのような笑みを浮かべるず、すぐにたた柄たした衚情に戻る。
私もそれに思わずふきだしおしたっお、しばらく二人しお笑っおしたった。
「あはは。うん、ありがずうシオン。」
「いえ、私は䜕に察しおお瀌を蚀われおいるかさっぱり理解できたせん。
それよりもさ぀き。もう昌䌑みが終わっおしたいたすよ」
「あ、そだねヌ。じゃ、私ちょっず行っおくるね」
「はい、次は物理ですので授業には遅刻しないよう。」
「うん。頑匵っおみる。」

屋䞊に着くずやはり圌の姿があった、それを確認するずコホンず息を敎え私は圌の名を呌んだ。
いや、今床は間違えないようにもう䞀回コホンず息を敎え呌んだ。
「こんにちはっ、䞃倜君」

[245぀づき]

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