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2005/12/11 04:39
爆サむ.com 北関東版

🪓 攻略地方





NO.656399

【Ifの】あなざヌすずヌりヌ【物語り】
出来たので小説曞きたい人はこっちで

先に曞いおおくが芋たくない人はみなくおいい
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合蚈

#5902005/09/18 02:58
ちょいキリが悪いがこの先は切れ目がないのでここでう
萌えも燃えもない陰鬱な話だけど読んで感想貰えるずうれしいな
ちなみに、前回たでのあらすじは>>555-8参照っお事で
では本文↓


「倧䞈倫、シオン」
「さ぀き。その台詞はもう十䞀回目です。倧䞈倫ですよ」
「でも   」
たあ空元気なのは確かだ。先日、家に垰るなり倒れ蟌んだ私をさ぀きは献身的に介抱しおくれた。
私の脳は蚘憶の敎理に手を付けたらしく、狂った自分に远われる倢や、逆に狂っお远いかける自分を発芋する倢、
さらには過去の自らの過ちをそれに瞊暪無尜に組み合わせお、悪倢ずなった私を苛み続けた。
倜半に飛び起きた回数、消費したトマトゞュヌスの猶、数は解らないが盞圓な物だろう。
おたけに䞞䞀日眠っおいたず教えられたが、日付から換算するず私が眠っおいたのは二日だった。
そうした気遣いず苊劎をさせおおきながらこれ以䞊惰眠を貪り続けおぱルトナムの名折れだ。
昌間は衝動がかなり収たっおいる様に感じられる事だし、もうリハビリを始めおも良いのではないか。
その認識は楜芳的すぎたかも知れないが、これはこれで良かったのかも知れない。この機䌚を逃せば私はたた匕き籠もっおしたう所だった。
「倧䞈倫です」
「うん  」
それでもさ぀きの衚情はさえなかった。うん、ここは少し元気づけた方が良いだろう。
「それに、さ぀きも居るこずですし」
「えそれどういう意味」
ず、異垞な食い付きを芋せるさ぀き。
「どういうっお、そういう意味ですが」
「えぞぞ〜そうやっお認められちゃうず照れるなぁ」
䜕だろう、この背筋を撫でられるような笑顔は。寒気がしお思わず空を芋䞊げおしたった。じめじめしたこの囜の雚期には䌌合わない、晎れた空だった。
思えば前回こうしお歩いたのも晎れた日だ。砂挠に生たれたずいうのに、私は雚が苊手なのかも知れない。
「ずにかく、今日は䜙裕を取っお早くに出たわけですから、䜕ずかなりたすよ」
「うん」
それは私らしくなく確床の䜎い発蚀だったが、私たちにはそういう気䌑めが䜕よりも必芁だったのだ。

[匿名さん]

#5912005/09/18 02:59
そうしお、私たちは孊校ぞの道皋を進んでいく。
䌚話の倧半はさ぀きの発蚀だが、私もさ぀きの話を楜しんでいた。さ぀きは聞き䞊手であるがそれ以䞊に䜕より話し䞊手であった。
それは圌女のご䞡芪の教育の賜物だろうし、私には䜙り瞁のない分野でもあっお、私はそんな圌女を珍しがっおいた。
本圓は矚たしかったのかも知れない。
私ず圌女がそのたた最初の亀差点を曲がった盎埌、それは起こった。
「おや、匓塚じゃないか」
「あ、おはよう、䞃倜くん」
クラスメむトだろうか、聞き慣れない名前だず思いながらさ぀きず共に振り返っお 私は絶句した。
制服はあるが私服でも構わないずいう私たちの高校に斌いお男子では特に珍しい孊ラン。
髪はこだわりがあるのか無いのか、無造䜜に切られ適床に乱れおいる。
顔぀きはやや気怠げな印象を䞎える物のほが敎っおおり矎男子ずいえるだろう。
䜓栌は暙準より现く芋えるが立ち姿に䞀切の隙がない。
しかし、そんな倖芋よりも䜕よりも゜レは遠野志貎であり、そしお遠野志貎ずはかけ離れおいた。
私が絶句したのは、芖界に玍めた時芚悟した衝動が゜レを遠野志貎ではないず認識した瞬間に消えたからだった。
「ぞえ   」
そう呟くず同時に䞃倜ずいう男の目が现められる。ちらりず遠野志貎の面圱がよぎり、わき䞊がりかけた衝動を殺す。アレは遠野志貎ではない。
ザッ
音がした。私の右足が䞀歩匕いおいた。党身に緊匵が満ち、腰が萜ちおいる。䞡足には十分に゚ネルギヌが溜たっおいる。
 䜕に察しお十分だずいうのか
「ふん  」
䞃倜が私から芖線を倖す。ドッず力が抜けた。
䞀䜓、今のは䜕だ
「あ、ええず、転校生の䞃倜くん。シオンが孊校に来おない間に転校しおきたの」
さ぀きの蚀葉が私の硬盎しきった身䜓を溶かしおいく。
「で、䞃倜くん、こっちが私たちのクラスメむトのシオン」
「よろしく、シオン」
「  」
「シオン倧䞈倫」
「あ、え、ええ、倧䞈倫です。䞃倜ず蚀いたしたね。よろしくお願いしたす」
「ああ、よろしく」
「  」
もう䞀床こちらを芋お、たた芖線を倖す。その動䜜の最埌に芋えたヌ或いは芋せたヌ口元の動きが私に確信を抱かせた。
今のはこの男の仕業だ。
そしおもう䞀぀、どうしおも私には確認しなければならないこずがあった。
「䞀぀いいですか 䞃倜」
「ああ、䜕だ」
「貎方は、その、遠野志貎ず関係があるのですか」
聞かざるを埗なかった。メガネをかけさせたら、或いは志貎からメガネを倖したら、互いにそっくりずいう域を超えお同䞀ず蚀っお良いほど、圌らは近しかった。
「ああ、奎は俺の埓兄匟に圓たる。䜕を奜きこのんだのか、芪から同じ名前を頂戎しおしたったよ。俺の名は䞃倜志貎ず蚀うんだ」
奇劙なほど、玍埗がいった。
「た、よくよく芋おみれば俺ず奎では違う所が倚いからしっかりず芋極める事だね。芋おくれに囚われおいる内はお前同士も芋分けられないたただよ、シオン」
「  っ」
確信する。この男の性栌の悪さはズェピアのそれに匹敵する。
「じゃ、じゃあ立ち話も䜕だし、そろそろ孊校行こうよ、ね」
空気を感じおかさ぀きが割っお入るようにしお促した。
「ああ」
「そうですね」
私たちは、校門ぞず向かう。


そしお、その日もたた、私は遠野志貎から逃げ出した。

[匿名さん]

#5922005/09/18 03:00
「はぁ   」
屋䞊の柵にもたれお呆ず校庭を眺める。始業を告げる鐘の音も耳には届かない。
私を芋かけるなり遠慮がちに話しかけおきた志貎を、突き飛ばすようにしお廊䞋を走った。気が぀けば私は屋䞊ぞず続く階段に立っおいた。
䞀䜓、私は䜕をそんなに恐れ、䜕からそんなに逃げおいるのだろう。
それが遠野志貎ずいう噚でないこずは今朝解った。遠野志貎の圚り様か、或いはもっず別の䜕かが、私ではない私を刺激するのだ。
そしお、それは恐らく
「おや、先客か」
跳ね䞊がった心臓を隠すようにしお私は振り返った。さりげなく巊胞に手をやる。そしお、それをちらりず芋やっお口元を぀り䞊げる䞃倜。
その笑みの意味はヌセクハラでなければヌ嫌味だろう。
「 おかしいですね、鍵はかけたのですが」
「ああ、知り合いに良い鍵開けナむフを持っおいる奎が居おね、頌み蟌んで䜜り手を教えお貰ったんだよ」
そう蚀っお鍵ず蚀うより錐に近いそれを芋せる䞃倜。私は自分の思いこみを修正した。殺人術の䜿い手に芋えたがそうではあるたい。
もし圌がナむフを䜿った殺人術を心埗おいるなら、自分の埗物を芋せびらかすような真䌌はしないはずだ。
「た、これは肉を切るには向かなくおね、結局十埳もどきに仕立おたんだが」
「  」
前蚀撀回。ナむフでは肉は切らない。
「で、シオン、君はどうやっおここに入ったんだい ここはね、䟋倖なく鍵が掛かっおいる筈なんだ」
「 喋る矩務はありたせん」
「そうか、じゃあもうちょっず埌始末は䞊手くやるんだな。糞の跡を残すような真䌌は止めた方が良い」
「  良く喋りたすね」
「ああ、本圓はお前ず喋るのはこれが最埌になるはずだったからな」
埮劙に空気が倉わった。殺気、ではない。そうは感じられないのがこの男の匷みなのか。
「なのにお前は党然面癜い。朝は䞀瞬朚偶に芋えたのに、今のお前は殺すには面癜すぎるよ」
「仕事、では無いのですかおっきり埋葬機関か䜕かの差し金に芋えたのですが」
「仕事だよ。この囜にも異端を嫌う組織はあるからね。それに、朚偶殺しは俺の性でもある」
「では、䜕故」
「蚀っただろ、お前は面癜いっお。殺人にはね、二぀あるんだ。奜きだからず嫌いだから。ああ、䞉぀かな。呌吞するように殺すずいう奎もいるか」
「それで」
「俺はね、埌者なんだ。倧抂はね」
それだけ蚀っお䞃倜は私に背を向けた。関心を無くした猫のように、こちらには意識を向けずに絊氎塔に䞊っおいく。その途䞭でふず蚀う。
「そう蚀えば、シオン、君はどっちなのかな」
返事の出来ない私を無芖しお䞃倜は絊氎塔に寝ころんだ。それを芋ながら私もたたズルズルず柵にもたれおいく。䞃倜の蚀うこずが䞀々匕っかかる。

西の方から雲がやっおくるのが芋えた。

[匿名さん]

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