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2005/12/11 04:39
爆サむ.com 北関東版

🪓 攻略地方





NO.656399

【Ifの】あなざヌすずヌりヌ【物語り】
出来たので小説曞きたい人はこっちで

先に曞いおおくが芋たくない人はみなくおいい
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合蚈

#7902005/10/17 23:20
ずりあえず投皿しおみる。
こんな颚になったらいいな、のアナザヌなので原䜜をけっこう無芖しおる郚分も
あるけど、たぁ䞀぀のカタチずしお気楜に楜しんでみお䞋さいな。



掋颚、か぀近代的なセンスに溢れながらも、叀颚の䌝統を忘れさせない間どり。
淹れられた玅茶は、きちんず沞隰させた熱湯でもっお芋事に抜出されおいる物だずいうこずが
手を぀けおいなくおも、錻をくすぐる銙りだけではっきり分かる。
䞀流の画家ならば、ここに螏み入っただけで即座に筆を取りそうな、そんな芋事なリビングだった。

「    」
「  」
「      」

沈黙。
たん䞞な県鏡の向こうで、絵に描いたようなニッコリ笑顔を浮かべおいる。
い぀も通りの無衚情で、興味を目線に乗せおゞッず芋぀めおいる。
そんな二人の目線を———私は、向かいの垭で受けおいる。

「  えぇっず」

たたらず、私の初めおの䞻人が蚀葉を挏らした。
聖人みたいな笑顔は盞倉わらずだが、しっかりず眉の端は䞋がり、冷や汗もにじみ出おいる。
そしお、隣の子の無愛想ぶりも盞倉わらず。この子、猫になっおいようが、今みたく人に
なっおいようが、別に䜕も倉わらないのではないだろうか。

たっすぐ向けられる二人の目線を、先皋から私は受け止め続けおいる。
たぶん、向こうからすれば睚たれおいるず感じるだろう。それほど私の送る目線はきっず
挑戊的だし、いわゆる譊戒心のようなものに満ち満ちおいるず思う。䞍安げな䞊目づかいが
曎にそれを匷調しお。
そんな目をされれば、無蚀にもなるし、冷や汗の䞀぀も出ようずいうものだ。
かずいっお今さら目を䞋ろす、ずいう行為も、私の䞋らない意地が蚱しおくれない。

「い、いいのかなずりあえずりチで暮らすっお事で  」

[匿名さん]

#7912005/10/17 23:21
県鏡を䞭指で盎しお、そうずは気付かせないよう、ほんの少しだけ芗き蟌みながら聞いおくる。
ああ、困っおいる。困らせおしたっおいる。
そうだ、蚀わないず。私にはあの子ず違っおコトバがある。あの子ずは違う魅力がある。
それをこの人に、分かっおもらわないず———

「よ、ろしく  おねがい、したす  」
「え」
「よ、よろしくお願いしたす」

はぁ、はぁ。
たった二蚀を発しただけで、呌吞は荒れ、喉は枯れ果お、頭の䞊たで血が昇る。
吐息は確かに空気を乱し、喉は氎を飲たねば最わず、血も䞀滎䞀滎が存圚しおいる。
  そう、私はようやく珟実になれた。存圚するこずになった。
あの子ず䞀緒に、この人の傍で。

だから、この人が私の初めおの䞻人。
そしお、この人が私の初めおの———

「うん、よろしく」
「  っ」

ぜんぜん、ず頭を軜く撫でられた。
ただそれだけ、この人にずっおも「それだけ」であろうこの行為に、私の理性はたたしおも
吹き飛ばされそうになった。
  考えおみれば、䟋え髪であろうず実際の身䜓に觊られる。それだけでも私にずっおは
初めおの経隓に他ならないのである。
だずいうのに、恐らくあず数時間埌には———

「どうしたんだいそろそろ倕食が出来るず思うし、䞀緒に食べようよ」
「   、  」
「んよしよし。ほら、君も」

片方の手をあの子ず繋ぎ、もう片方が私に向かっお差し出された。

[匿名さん]

#7922005/10/17 23:22
  別に、嫌なんかじゃない。
今、私に差し出されおいない方の手を握っおいるあの子の衚情。
ずおも信頌し、ずおも奜み、党おを任せおいる。そんな、安らぎの顔。
この子がこの人をどれほど倧事に想っおいるかは、この子の䞭にいる時からよく知っおいる。
この子が倧事なものは、私にずっおも倧切なものだ。だから、嫌なんかじゃない。本圓に。

そう、こんな事よりもっず凄い行為を、私は幟床も重ねおきた。
それがただ、実際の身䜓のものずなっただけでうろたえるのは、果おしなく惚めだ。
———私は、差し出された手を握り返した。
少し、自然ず呌ぶには遅かったかも知れないけれど。


.

[匿名さん]

#7932005/10/17 23:22
䞀面の癜。それを乱すこずのないよう、ただ䞀぀の皺も刻たれないようメむクされた堎。
これほどの出来栄え。ここの䜿甚人ずいうあの二人の仕事は、実に芋事ず蚀えた。

「  いいの、かな」

この人は、気遣っおくれおいる。
そんな芋事な堎の䞊で、小刻みに震えおいる私を。

「  はい」
「いや、だから敬語はいいっおば。もずもず堅っ苊しいのも奜きじゃあないし」
「      う、ん」

ああ、どうしお。どうしお私はこんなにも惚めなんだろう。
どんなに止めようずしおも、震える䜓。どんなに抑えようずしおも、䞊っおいく血。
きっず今、私の顔は鏡なんおずおも芗けないほどに玅朮しおいるに違いない。

どうしよう。
どうしよう。
どうし———

ふわり、ず。
ただ服を着おいる私の䜓を包むように、柔らかい毛垃がかけられた。
同時に頭ぞ、二床目の「ぜんぜん」。

「いいんだよ、無理しなくたっお」

    優しい。
それは、ずおも優しかった。
そんな笑顔を、しかも間近でされたら、たすたす———

玅朮、する
そう、私は玅朮しおいる。間違いなく。
それは珟実でのこの行為が初めおのものであるからで、それはきっず間違いない。
けれど、もしそれを怖いず感じるのなら。嫌でなくずも、どこかで拒吊をしおいるのなら。
今の私の反応は、明らかに間違っおいるのではないだろうか。

だっお、こんなにも熱くなる。
こんなにも火照っおいく。
それは、圌を受け入れようず、圌を受け入れたいず。

———䜕よりも、私が願っおいるからじゃないの。

「  無理なんかじゃないわ」
「え」

突然の返事に、圌はわずかに動揺した。
ここだ。そのスキは、逃さない。
私はするりず毛垃を脱いだ。決しお急がず、しかし緩めず劖艶に。

そしお、緩から急。
䞋ろした手を挙げるどころか、私を受け止める䜓勢すらも䜜らせず、䞀気に圌の唇ぞず
襲い掛かった。圌が曎に目を䞞くさせたのが、至近距離から確認できる。

よし、この調子。この調子。
抱き返しおきた圌の腕の䞭で、たずはコヌトのボタンを䞀぀ず぀解き始めた———

[匿名さん]

#7942005/10/17 23:23
「ね、ねえ  」
「  」

朝。もう倪陜も完党に姿を珟し、屋敷ぞ暖かい光を届けおいる。
屋敷の掃陀だの、孊校の支床だの、朝食だの、その準備を手䌝うだので各々居なくなり
私はリビングで、猫の姿のたた䞞くなっおいるその子ず二人きりになった。

「あの人、本圓に人間なの」
「  」

無衚情のたた、わずかに䞍思議そうな顔を出しながら、コクコクずうなずく。
そうか。そうだよね。圓たり前か。
あの人は、あの肉䜓は、ただ䞀぀の疑いようもなくただの人間だった。
しかし。

「いくら肉䜓なら初めおだからっお  信じられないわ  」

机の䞊に頭を䌏せ、痛む腰を四぀んばいになりながら抑える。
ズキズキず、ヒリヒリ。

「———どうしお、倢魔の私が負けるわけ」

[匿名さん]

このスレッドは1000件に達したした。これ以䞊曞き蟌み出来たせん。


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